…微笑んで…いた…彼女は…

 「…またね…」と言った彼女の言葉…

 …オレはバカだから…
 …その言葉をそのまま信じるぞ…
 …それでいいよな…
 …でも…
 …でもオレはあんまり遅いと忘れちまうかもしれない…
 …バカだから…
 …だから…
 …オレはお前を追いかける…
 …お前を捜す…
 …また会う為に…
 …また…一緒に旅をする為に…

 …いいよな…

 …リナ…


 
召喚―5―


 …ガウリイに…一方的に…言って…あたしは宿屋を出た…

 …正確には飛び出したと言うのが正しい…

 …あいつの前では出来るだけ普通にしてたけど…
 …食堂を出て…あいつに見えなくなると…
 …あたしは一気に駆けだしていた…
 …宿屋の外まで…
 …『さよなら』は云えなかった…
 …言いたくなかった…
 …代わりに『またね』と言った…
 …それはあたしの願いでもあった…
 …あたしは泣かなかった…
 …代わりに微笑んだ…
 …我ながら最高の笑みを作ったモノだと感心する…
 …最高の…演技だったと…
 …そしてこれからもあたしは泣かない…
 …そんな暇はないから…
 …それどころではないから…

 …あたしは帰らないといけないから…
 
 …下された『勅命』は『一時帰還』… 
 …一時とわざわざ書いている以上は本当にただ『そう』であるのかもしれない…
 …『女王』の用が終われば…
 …まだ暫くは『この旅』を続ける事が出来るのかも知れない…
 …でも…無理かも知れない…
 …『女王』の用は終わっても…
 …姉ちゃんが何というか解らないから…
 …それぐらい…状況は変わってしまっていたから…
 …そしてそれがどんなに重要であるのか…

 …あたしが目を背け続けていたから気付かなかったコト…
 

 …解ってしまった…

 …手紙を開いた…その瞬間(とき)に…

 …思い出してしまった…

 …だから…

 …あたしは帰らないといけない…

 …独りで…

 …ガウリイと別れて…

                             ―召喚―第1章・完― 

 ―あとがき―
  RIN:皆様こんばんは、RINですm(_ _)m
      えーと第1章がようやく終わりました。
      取り敢えず…年末年始企画としてはひとまず一度終了しようと思います。
      …理由は…他にも色々書かないといけないモノが…
      …たまってしまっているからです…(-_-;)
      …今後この続きは…他の投稿話と、
      一定期間毎にローテーションで投稿していこうと思います<(_ _)> 
   L様:…それはいいけどあんた…あたしの出番は?
  RIN:………
      …ア…アウ…L様…
   L様:あんた確か今度こそ書くって言ったわよねぇ?
      …なのにどうして…まだあたしが出てきてないのに…
      …企画を終了するのかしら?
  RIN:あ…ああああ…それには…その…
      (…タブン…)
      …海より深い訳が…
   L様:ふ〜ん?そう?それで?その訳って?
  RIN:…え…えーと…
      …詳しく言うと…色々今後の展開に差し支えが出るので…言えません… 
     ―RINがそう言うと、何処からともなくスコップを取り出すL様…
     ―それを見て蒼白になるRIN…
      …あ…その…ネタバレだけは…
      …やっぱり避けるべきだと思いま…す…の…で…
     ―震えながら言う… 
   L様:…ふ〜ん…そう…よおーくっ!わかったわ!
      …RIN…何か言い残すことは?
  RIN:…エ…L様…スコップは痛いので出来れば…
   L様:却下vv
  ガッツンッ!!
   L様:えー、RINが無責任にも途中で寝てしまいましたので…
   螺旋:代わりに私達がご挨拶させて頂きますv
   L様:あらv螺旋出てきたの?今回はもう来ないのかと思ったのよ?
   螺旋:フフvどうしようかと思ったのだけどね…
 
 L様 :それではこの様な拙い駄文、
  &螺旋:ここまでお読み下さりどうも有り難うございましたv
      RINに代わりお礼申し上げますv
      それでは皆様この辺でvv
     ―言ってペコリと会釈するL様&螺旋…
     ―そしてゆっくりと降りてくる幕…
     ―手を振るL様&螺旋…

                                  ―幕― 

                        ―それではまたの機会に―RIN―