―多量の書類に埋め尽くされた部屋で…仕事の途中だったのか羽ペンを持ったまま眠ってしまっているコムイさんは名前を呼び、肩に手を置き揺すっても起きなかった…

 …その様子に『仕方ない』とアレンは嘆息し…

 ―「リナリーが結婚しちゃいますよ」―
 そう耳元で囁いた。


 
―『種』と『ノア』―
              ―3―
  


 ―「リナリーが結婚しちゃいますよ」―

 ―かってリーバーさんは、コムイさんは『このネタ』でしか起きないと言った…
 …実際その時この目で見たのだから疑うつもりはない…けど…

 …リナリーは恥ずかしいだろうなー…
 そう内心で思いつつ僕はコムイさんを起こすためにそう言った…
 そしてその効果はあまりにも絶大で…コムイさんは速攻で起きた…
 何故か『ドリル』によく似た『あの手術道具』をその手に持って…
 …って…コワイです…コムイさん…お願いだから暴れないで下さい…
 そう思いつつ…
 ―「おはようございます」―
 硬い声でそう言った…   

                                  ―続く―

 ―あとがき―
 ごめんなさい!ごめんなさい!久方ぶりのノーブル・ノア本編『種』と『ノア』です。
 長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
 しかも久方ぶりだというのに今回短いです。
 本当に済みません<(_ _)>
 
 次回は少しは早めに書き上げて入荷したいなーと思っております。
 そして次回から少し『ノーブル』特有のオリジナル要素が加わります。
 
 …大筋は変わらないんですけどね…

                             ―それではまたの機会に―RIN―