……コワイ…コワイ…どうしようもない程に……

 ……嗚呼…誰か…助けて……

 ―…「マナ・ウォーカーを蘇らせてあげましょうカv」…―
 
 ―…嗚呼…どこまでも追ってくる『僕の過去』…
 …『僕の過ち』…決して『許されない』否『許されてはいけない』…『罪』…

 ……師匠…僕はいま…どうしようもなくコワイ…恐くて溜まらない……

 …だから…助けて…
 

 
―『種』と『ノア』―
              ―7―
 


 「お願いですっコムイさんっ!僕を今度の任務から外して下さい」
 そう言って僕はコムイさんに勢いよく頭を下げて頼み込む。
 
 ―……コワイ…コワイ…コワイ……―
 ―……タスケテ…タスケテ…タスケテ……―

 …嗚呼…溢れてくる…どうにかなってしまいそうだ…
 …お願いしますっ!コムイさん…どうかっ…
 そう思い僕は頭を下げたまま唇を強く噛み、拳を強く握り込む。
 「…それで…外したとして…アレンくんはどうするつもりだい?」
 
 ―『本当にどうにかなってしまいそう』そう思っていると…コムイさんの穏やかな声がそう言い僕は顔を上げる。
 そこにはとても真剣な…でも優しい眼差しのコムイさんの顔…
 …そのコムイさんの表情に僕は…ホンの少し『心』が落ち着くのを感じた。
 何故なら…思いだしたから…その優しいけれど厳しい…深い思慮深さを称えたコムイさんの瞳に…全然似てないけれど…でも似てる『僕の大切な二人』の事を…

 …『マナ』と『師匠』の事を…
 …二人の『言葉』を思い出したから…

 ―そうして僕は深呼吸をする…自分自身を落ち着ける為に……

                                       ―続く―