…カカシのヤツ…あいつろくにあたしの話聞いてやしないね…

 ―綱手は居並ぶ忍達の中…一人ろくに話も聞かず…
 …イヤ…マア…一応は聞いてはいるのだろうが…
 …兎に角…ろくに話も聞かずに一人、変に奇妙な…イヤなチャクラを出して…慌ただしく百面相している、自他共に認める里一のエリート上忍…の筈…の忍の奇行に目を遣りながら…
 …ある決意をしていた…


 
虎の穴―2―


 ―綱手のばあちゃんが居並ぶ忍達に『あの事』を話し始めた。
 …その様子に俺は思う…
 …全員集まったなと…

 …にしても…
 …やっぱりカカシが最後か…
 …まったく…予想を外さない…
 …本気であいつ単純だな…

 そう思い、内心で嘆息を吐き…
 …『あれ』もなんとかした方が良いなと思い同時に憂鬱になる…
 …カカシの師であった己の父親に出来なかった『カカシの矯正』などということが…
 …果たして…

 …俺に出来るか!?奴等を『虎の穴(あそこ)』に放り込んでいる、そんな短い期間で!?
 …はっきり言ってカカシは筋金入りだっ!
 …手段を選ばなければ…まあ可能だろうが…

 …だがそれは…
 …いくらなんでも…な…

 …どうしたものかと考えていると…
 …不意に殺気を感じた…
 一瞬だったが…確かに…
 …殺気を発しているのはカカシ…
 …そしてそれが向けられているのは…
 
 ああっ!カカシのヤツあいつなんだってイルカ先生に殺気をっ!
 すぐに抑えたみたいだが…
 …あの野郎なんでいつもいつもイルカ先生に…
 
 …やっぱり…一度あいつはしめた方がいいな…

 ―薄紅の狐面の下で…俺は微かに右の口角を吊り上げた…

                                  ―続く―

 ―あとがき―
 どうも、RINですm(_ _)m
 浜口 篤子様お久し振りです、お待たせ致してしまいましたが、スレナルリク小説『虎の穴』第2話ようやく書き上がりました。
 今回は冒頭部・綱手様で本文部分が前回本文でのナルト視点にあたります。
 次回は綱手様視点になると思います…たぶん…(おい!こら!!)←謎のつっこみ…

 ―えーと…それと…ここ最近ウイルスメールが多発しており、暫く前まで結構頻繁に怪しげなモノがRINの元にも届いておりました…
 …一応チェックは済んでいるのですが、念の為に暫くメールでの発送を控えようと思います。
 
 ―申し訳ありませんが、どうぞご了承お願い致します<(_ _)>

                   ―それではまたの機会に―RINm(_ _)m