心底めんどくさそうに後頭をボリボリと掻きながら言ったシカマルの言葉に…
 「…あっ…」
 …イノは目を見開き…
 「…そうね…ごめんvヒナタv」
 …顔の前で両手を合わせ…ウィンクをしてそう言った…
 …そんなイノに慌てたように…
 「いっ…いいの…イノちゃん…き…気にしないで…」
 …ヒナタがそう言った時だった…
 …不意にヒナタが頬を赤らめ、とても嬉しそうな笑みを浮かべた…


 
虎の穴―32―


 『特別強化合宿?』
 皆が疑問の声を上げる…
 「…そうだってばよっ!」
 …そう言って『オレ』は頷く…
 「…なんか…これからオレ達みんな『ある場所』に泊まり込んで『一日中』演習したりとかしながら『任務』するって…」
 …そうばあちゃんが言っていたと告げる…
 「…なによ!その『ある場所』って…それにそれじゃあ別に綱手師匠が待ってるわけじゃあ…」
 …サクラが呆れ混じりに言う…しかし『あること』に気付いたらしい…微かにフルフルと震えを帯びる…
 「…ナァルゥトォ?…あんた綱手師匠が待ってるって言わなかった?」
 …サクラの…怒りが滲み出たその声は…そこらのヤツの殺気よりよっぽど怖いかも知れない…
 …ふと…そんなことを思った… 

                                            ―続く―

 ―あとがき―
 どうもお久し振りです、RINです。
 お待たせした挙げ句今回は短いです…申し訳ありません…<(_ _)>
 …謝るくらいならしっかり書けと怒られそうなんですけど…
 …えーと…今回無理に続けると今度は膨大な長さになって収拾がつかなくなる恐れがありましたので…取り敢えず一度話を切りました…

 浜口篤子様、お読み頂けているでしょうか?お待たせしてしまいましたが、短いながらも『虎の穴』第32話書き上がりましたのでどうぞお納め下さい。
 
 ―次回はとうとう全員集合し、『ある場所』と言うのが『何処』なのかもはっきりすると思います…(…予定通りにそこまで書けたら…ですけれど……時々予定が狂ってしまうので…)
 …前回は…今回の予定がまるで起てられず『あとがき』に次回予告を書けませんでした…
 …楽しみにして下さっているらしいのに…申し訳ありませんでした…
 
 ―…えー…それでは…順調に行けば…多分最低でも…年内にもう一度更新出来ると思います。

                                  ―それではまたの機会に―RIN―