―カカシはその日も慰霊碑の前にいた…
 …慰霊碑の前で思考を堂々巡りさせていた…

 …遠い日に失った大切な仲間達を想い…


 
夜明け前 ―序章・1―
  

 …天才だなんだと騒がれて…自惚れていた…

 …誰が悪いわけでもない…

 …あいつらが死んだのは…

 …強いて言うなら…

 …オレの所為…

 
 …そうやって…つい…いつまでも…立ち尽くしている…

 …遅刻魔として有名なカカシの…
 …遅刻の本当の理由…
 …皆事情を知ってるので、何だかんだ言って、カカシの遅刻を大目に見ている…
 
 …勿論それは…本当に大切な時には…遅れたりしないと知っているからこそだった…

 …直そうとしてもどうしても直らないカカシの悪癖…
 …しかしこれが切っ掛けとなってカカシの運命は大きく変わる…


                                  ―続く―