―暗がりの中…蝋燭の明かりに照らされた部屋で、彼等は円卓を囲み話し合っていた…これからについて…
遺継―序―
「…砂隠れが木ノ葉隠れに対し全面降伏を宣言してきた」
「…総ての発端は首謀者である大蛇丸にあると…」
「…風影が暗殺されておったと…」
「…砂との関係など…」
「それよりも重要なのは…」
「…木ノ葉の戦力低下だ…」
「…そして戦力が低下している現在だからこそ…決して隙を見せる訳にはいかぬ」
「…そのためにも…木ノ葉の持てる総ての力を使わねばならぬ」
「…では?」
「…大蛇丸襲来時にはあの様な状況であったため動かす事はできなんだが…現在は違う…」
「…確かにあやつが言う通り…あやつは未だ未熟…継ぐには少し早いやも知れぬ…だが…現在のこの状況ではどうしても必要だ…あやつの…『木ノ葉の奥』の力が…」
「…火影がおらぬいま『木ノ葉の奥』を動かす事が出来るのは…あやつのみ…」
「…しかしご意見番よ、火影でなくば『奥』は動かせぬであろう…いやそもそも当代『奥継』との連絡取る事敵うのか?」
「…それは何とでもなる…」
「…五代目は?今すぐにでも必要だろう」
「…そちらは自来也がおる」
…『奥継』…『火の国』『木ノ葉隠れ里』その『奥の手』(切り札)を受け継ぎし者…
「…大蛇丸襲来時にはあやつは動きたくとも動けなんだ…」
「…総ては我らが撒いた種…我らが業…」
「…それでも…」
―それでも総てを背負うのだろう…あの子供は…
―続く―
―あとがき―
…アウ…スミマセン…
…今回…会話文ばっかりです…
…描写する程動きが無かったのと、あんまり書くとネタバレになるかもしれないので…
―それではまたの機会に―RIN―