「キミは間違いなくイノセンスの適合者なのに」
 私はウォーカーを見つめて問う…
 「…それは…」
 私の問いに…ウォーカーの瞳が揺れ…言い淀む…
 「…キミが何故自分のことをノアだなんて言いだしたのか…それはいまは置いておこう…」
 言い淀む彼に…私は…そう言って…そして… 
 「…それよりウォーカー…キミのイノセンスは『特別』なものだそうだよ…それならキミは伯爵に騙されているんじゃないのかい?」
 …そう続けた…
 

 
―11年前の『奇怪』―
              ―15―
 


 「…『特別』…」
 ティエドール元帥の言葉に…ポツリと僕は呟く…
 「…そう…だからキミは…」
 「…確かに…『特別』なんでしょうね…」
 頷いて言ったティエドール元帥の言葉を…失礼だと思いつつも…途中で遮り…僕は言う…
 「…だって『これ』は……!…」
 …言い掛けて…僕は…ハッとする…
 その『力』の『気配』を感じ取って…

                                            ―続く―

 ―あとがき―
 どうも皆様RINです。
 申し訳ありません、今回もまた短いです。
 
 次回はロード登場です。

                               ―それではまたの機会に―RIN―