「…行こう…アレンくんのところへ…行ってアレンくんを助けよう」
 ラビの言葉に…リナリーは顔を上げて言い…ふらつきながらも立ち上がり…
 それを見てラビがティムキャンピーを振り仰ぎ…
 「案内してくれっ!ティムキャンピー」
 案内を請い…

 そしてティムキャンピーが飛び立ち…それを追ってエクソシスト達は駆け出した…


 
―11年前の『奇怪』―
              ―7―
 


 …俺の考えが正しければ…アレンは『あの場所』にいる筈だっ…

 ―そう考えた…クロスが向かった先…

 ―…江戸城近くの丘の上…一本だけ植えられた…けれど咲き誇る桜の下で…

 ―…十字の墓標を前に…アレンは膝を抱えて泣いていた…

 その様子を見て…クロスは小さく嘆息を吐き…

 そしてアレンに近付くと…

 「…マナ…うっ…僕は…どうしたら…」
 …そう言って泣き伏すアレンに… 
 「…そんなものは決まっているだろう…お前は本当に馬鹿弟子だな…」
 …そう声を掛けた…

                                            ―続く―

 ―後書き―
 どうも、お久し振りですRINです。
 …久し振りだというのに…今回随分短いです…
 …話の構成上やむを得ずこんなふうに…
 …申し訳ありません<(_ _)>

 ―…次回はもうちょっと早めに入荷できるかと思います…

                             ―それではまたの機会に―RIN―