―神田を病院に連れて行くため、この街を後にしたリナリーとトマ…二人の姿が見えなくなって暫くしてからアレンはフウと息を吐き…
「…さてと…それじゃあ僕らも行こうかマナ」
そう言って『マナ』を振り返った…
…ディスティニー…
―マテール編―
―31―
―カツカツカツ…
靴の音が地下への道に響く…
「…ありがとうマナ…さっきマナがこの街を探索して置いてくれたから安心して進めるよ…」
そう言ってアレンは早足で地下へと降りて行く…迷わないように『マナ』に案内して貰いながら…
「…急がなくちゃ…」
脳裏を過ぎるのは哀し気に歌を唄っていた『人形』の姿と…血を吐いて苦しげにしていた『老人』の姿…
「…マナ…ごめんね…」
早足で歩きながらアレンはポツリと小さく呟き…
「…『人形』の調査…後回しになるかも…」
泣きそうな表情(かお)でそう言った…
―続く―
―あとがき―
どうも皆様RINです。申し訳ありません、お待たせ致しました、久し振りの『…ディスティニー…』です。
…そして更に申し訳ありません<(_ _)>
久し振りだというのに短いです。
最近めっきりこの本編の方が書けず、応援して下さっている皆様に申し訳なく思いながら番外エピソードばかり書いておりました…
今回が短かった事でお解りかと思いますが…まだ調子よく書けるとまではいかないようで…(プロットは出来てるんですけどね〜ホントに…)次回の入荷がいつになるのかその見通しが全く立っていないのが悲しいところです…
本当に申し訳ないのですが…ブログやWeb拍手にUPする番外エピソードでも読みながらどうか気長に待ってやって下さい<(_ _)>
―それではまたの機会に―RIN―