…あまりに『闇』が素晴らしすぎて『そちら』にばかり『目』がいっていた所為でこの『血』と『剣』の事を見落とす所でしタv…

 …まあ…この『血』からの『ソレ』はあまりに微弱過ぎて『我輩』でさえ『注意』しなければ気付けませんでしたガv…
 
 …『剣』のことがなければ見落としていたでしょうネェ?v…


 
―ミッシング・チャイルドの行方―
                ―2―
 


 ―…あれほどの『闇』を抱え尚『正気』を保ちうる『心』…
 ―…通常の数倍の『魔力』を『発揮』する『種』と、それに耐えうる『心身』…
 ―…純度の高すぎる『光』と『闇』…
 …何故いままで気付かなかったのでしょウv…
 …そして…そうでスv…
 …『何か』妙に気になるとは思ってはいましタv…
 …『闇』の方に目がいっていて気付けませんでしたガv…
 ―…アレン・ウォーカーの『気』…
 …『あの男』が連れていたのはアレン・ウォーカーv…
 …髪の色…瞳の色…どちらも違い…そして特有の気配も感じなかっタv…
 …だから疑いもしなかっタv…
 …ですが…確かに時折…『何か』を感じた…引っ掛かる『何か』v…
 ―…それは微弱すぎて気付けなかった『ノーブルの力の気配』だったのではないか?
 ―…何故クロスが…あの男がイノセンス適合者とはいえ『闇に堕ちた子供』の面倒を後々の『ケア』までしたのか?…
 ―…そんな面倒なことをするような男ではない…
 ―…しかしそれが『14番との約束』の範囲内のことであったからならば?…
 …アレン・ウォーカー…あの『子供』がもし『そう』であるならバv…
 ―…あの髪と瞳…そしてイノセンス…
 ―…『もしも』生まれた時から『そう』であるならば?…
 …髪の色が再会した時変わっていたのは…ショックの為などではなイv…
 ―…『闇』に堕ちて尚『咎落ち』しないのは?…
 ―…『我輩』の『剣』を使える程の『力』を持っているのならば?…
 ―…かって『神』に『愛され』し『ノア』の『能力』をそっくりそのまま受け継ぐ…『ノア』同様『愛され』そして『許され』る『祝福』されし『ノア』純血の『子供達』…唯一生き延びた『ノア』の直系の『子供』…しかも『ノア』に最も似ていた『あの白い子供』の直系の『子孫』…それガ『ノーブル』…
 …この世で最も『高貴』な『血』を引く『祝福』されし『血族』v…
 ―…扱える『力』に個人差はあれど、その『力』は『ノア』と同じ…
 …でも『もしも』この世のモノでさえ無いあの『悪魔』さえ魅入られる程の『力』を持っているとしたラ?v…
 …『咎落ち』は有り得なイv…
 …『もしも』この考えが『正解』ならバv…

 ―ニィv

 …なんと素晴らしいのでしょウv…

                                            ―続く―