―漸く見付けた『ノーブル』の『子供』…
その『子供』のことを考え…思う…
…楽しみですネェ…
回廊を歩きながら…
―ミッシング・チャイルドの行方―
―7―
「あっ!いたっ!千年公ー!!」
回廊の向こうからロードが息せき切って駆けてくる。
「オヤvロードv分析は終わりましたカ?v」
…ロードがここにいると言うことは、頼んでいた『血』の分析が終わったと言う事でしょうからネェv
「うん!終わったよ!千年公!ねぇ!?『アレ』は『誰』の『血』だったの!?間違いなく『ノーブル』の『血』だった!でも凄く分かり難かった!ねぇ!?『アレ』は『誰』のだったの!?」
そう言ってロードが我輩の服を引っ張る。
「…驚かないで下さいヨ?vロード?v…とても意外な『人物』でスv」
…クスクス笑いながら…
「…尤も…分かったいまでは『何故』気付かなかったのかとも思いますガv…なにしろ我輩もロードもよぉく知っている『相手』でしたからネェ?v…やっぱり先入観が悪かったんでしょうカ?v」
…そう言う…
「…千年公…じゃあ…」
…やっぱり…微かにロードがそう呟く…
「エエvそうですヨvロードv」
…どうやらロードも大方の見当はついているようですネv…
「アレン・ウォーカーでスv」
頷いてにっこり笑い…その名を言う…
「その『血』はアレン・ウォーカーが我輩に斬りかかってきた時に着いたものでスvそして『母親』からも『名前』を聞き出して確認しましタv…我輩が『子供』を見付けたことを理解した途端にあっさりと言いましたヨv『アレンだけは』とネv恐らくイノセンスが寄生しているから我輩がアレンに危害を加えるとでも思っていたのでしょウv…」
…まったく愚かな…
…そう言って我輩は嘆息を吐いた…
―続く―