『崑崙国1』 ―3―

 玉虚宮の最奥―その一隅に小さな書庫室があり、その更に奥…正確には書庫室の大量の書棚の更に奥まった一隅に、まるで隠されてでもいる様な、高い所に小さな窓がある…
 その窓を隠す様に配置された、沢山の書棚を踏み台代わりに、その窓から外を普賢が覗き見れば、其処では一人の少年が、桃の木に凭れ、一冊の本を手に、眠っていた…
 普賢は窓から顔を出して少年に声を掛ける…
 窓から出て、傍に行ければ良いのだが、普賢が其処から出るには、その窓は少し小さく狭かった…
 だから普賢は呼び続ける、親友の名を…

 ―あとがき―
 うう…済みません…短いです…
 おまけに太公望はようやく出たのに、今回は眠っているだけでした…
 最近…HP・日記双方ともに更新が遅くなっております…
 どうも申し訳ありません<(_ _)>