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「…ですからティキぽん…ロードと二人で…アレンをちょっと念入りに追い詰めて見て下さイv…方舟に誘い込んでみますのデv…適当に理由を付けテv…我輩の意思とは無関係と言う形デv…それこそ『殺す気』でやって下さいヨv…そうでないと意味がありませんのデv」
…大丈夫絶対に死にませんのデv
…そう言って千年公はニカリと笑って見せた…
ティキ・ミックの疑問―7―
「ハーイ!ティッキー!Hola(オーラ)v」
…不意に姿を消して…いままでどこかに行っていたロードが、上機嫌の様子で現れた…
…振り返ると…さっきまでと…服が違う…どうやら着替えに行っていたらしい…
「…ロード…嬉しそうだな…」
「ウンvだってようやくアレンに会えるんだもんv」
嬉しそうにロードが頷く。
「…ロードお前少年の事知ってたな?」
「知ってるよ~vだって僕とアレンは子供の頃は兄妹みたいにとっても仲良かったんだもんv」
…それに千年公は…僕には『全部』教えてくれたしネ~v
そう言って上機嫌でくるりと回って踊る…
「…だから僕は、ある日突然アレンがいなくなっちゃってすっごく悲しかったし、寂しかった…そしてようやく会えたと思ったらアレンが僕の事ゼンゼン覚えて無くて、すっごくむかついた!…千年公から聞いててそりゃ覚悟は出来てたけど…でも…僕に会ったら思い出してくれないかなってチョットだけ期待してたから…だから…」
…だから…そう言ってロードは悔しそうに歯噛みして…俯いた…
「…そうか…それでお前…あんなに少年に拘ったのか…」
「…ウン…でも…でも…僕ちょっとだけ嬉しい事もあったんだーv」
…そう言って顔を上げたロードはもう笑っていた…泣き笑いの様な表情(かお)ではあったが…
「…だってね…アレン僕が前に会いに行った時…僕のこと『敵』だって思っても攻撃出来なかったの…おまけに…僕が自分でイノセンス持って、自分で自分を傷つけたら…アレン自分では解ってなかったけど…僕のことすっごく心配してた…そして僕がいっぱい挑発したのに…それでも僕の事憎みきれなくて…フフ…アレンは『封印』されててもちゃんと僕が分かったんだ~v…だから僕それがすっごく嬉しかったのv」
…にっこり笑ってロードが言う…
「…だから…僕いますっごく嬉しいんだよv…もうちょっとで『アレン』が帰ってきてくれるんだもんv…だからティッキー、協力ヨロシクネ~v」
「ああ、解った…俺もあの少年結構気に入ってたから、戦いたくなかったんだよ…」
…そう言ってロードの頭を俺はポンと撫でて…
…そして俺は少年を思い浮かべる…
「…悪いな…?…少年…?…『お友達』とはどうやらここで別れて貰う事になりそうだぜ…?…」
…そう言って口元に薄く笑みを浮かべ…
…ヨロシクな…少年…
…イヤ…『アレン』…俺もそう呼ぶかな…
…そう…胸中で呟いた…
―終わり―
―あとがき―
皆様、ここまでお読み下さり有り難うございます、RINです。
この外伝『ティキ・ミックの疑問』はこれで終わりです。
さて第5話の『あとがき』にも書いていますが、外伝は他にも一応考えています。
今回ロードがアレンと兄妹のようだったと本文中で語っております。これは一応伏線のつもりですので、何れどこかで回収するでしょう…
…また今回がティキ視点だったように、ロード視点の外伝も一応考えてあります…こちらも何れ書きたいと思っております…
―それではまたの機会に―RIN―