―『時の破壊者』
…そは『現在』を『否定』し『破壊』する『存在(モノ)』―
…どうして忘れていられたんだろう…
…どうして思い出さなかったんだろう…
…『あの時』思い出していたならば…きっと『ここまで』辛い想いはしなかっただろうに…
―悪魔の子―
―第1章―
―5―
…みんなの大切な『この世界』を…いずれ『僕』が『破壊』する…
…それは避けられない『事実』…
…でも…それでも…『この世界(みんな)』が大切だから…
…だから…
「…『彼』も…『ノア』も…こんな『気持ち』だったのかな…?…」
…僕にはわからない…『憶えていない』から…
…すべて…『封じて』しまったから…
…でも…きっと…たぶん…
「…ごめん…」
そうポツリと呟いて…高く高くアレンは『王冠(クラウン)』を掲げ…
瞳を閉じれば…色鮮やかに思い出せる…愛しい日々…
…たぶん…次ぎに目覚めた時には…もう『記憶』は洗い流されて…忘れてるだろう…
…それはちょっと…いや…ホントは凄くコワイ…
…でも…
…もう…これしか方法がないから…
「…さようなら…みんな…」
…そして…
「…さようなら…『アレン・ウォーカー』…」
そう呟いて刹那凄まじいばかりの『白銀の輝き』が辺りを埋め尽くし…そして『それ』が収まった時…その場には…『何も』無かった…
―終わり―
―悪魔の子―
―第1章―了―
―第2章に続く―
―あとがき―
『悪魔の子』第1章漸く書き上がりました。この後第2章に続くのですが、恐らく連載開始まで暫く充電期間を頂く事となると思います。
…と言いますのも…第2章以降は『『ノア』の『望み』』の方を先にお読み頂いた方が良いかと管理人が思っているからです。
同様の理由で外伝の『ロードの不満』も連載を休止しておりますが、こちらは既に書き上がっておりますので『『ノア』の『望み』』の連載終了後即行で入荷を行うと思います。
それでは『『ノア』の『望み』』終了まで、どうか今暫くお待ち下さい<(_ _)>
―それではまたの機会に―RIN―