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 …アレンくんの…顔が…見たかった…
 …彼の…あの…優しい笑顔が…
 …それだけだった…

 「……アレン…くん…どうしたの?…なんで…謝るの?…」
 …この時私は…まだ意識が戻ったばかりで…頭がはっきりしなくて…状況がよく分かっていなかった…
 「……アレンくん…顔を上げて…お願い…どうしたの?…」
 …だから…少し時間が経って…状況が分かった時…

 「…笑って…お願い…」

 …アレンくんに…酷いことをしてしまったと思った…


 
悪夢―4―


 …暫くしてアレンが部屋から出てきた…
 …相変わらず…右手で左手を掴んだままで…

 「…何があったのか…聞かせて貰っても良いか?…」
 「…はい…僕も…もう…師匠の夢だなんて…思えないので…」
 ブックマンの言葉にアレンはそう頷いて答えた…
 …それで…アレンが魘されている事と…今夜の事が関係しているのだろうという事が分かった…
 
 …その後皆で部屋に入った…リナリーが…休んでいる…その部屋に…

 …そうして…

 …その夜…何があったのか…まずリナリーが話し始めた…

 「…アレンくんを…アレンくんを…起こそうと思ったの…」
 
 …ぽつり…ぽつり…と…

                                            ―続く―