―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…ロード…やっぱそうなのか?」
 「……うん…たぶん…間違いないと思う…」

 ―ティキ・ミックの問いにロードは酷く哀切に満ちた表情で頷いた…

 「……ロートたま……」
 悲しそうなロードの様子に痛ましげな表情でレロがその名を呼ぶ。
 「…レロ…大丈夫…僕は……」
 レロに名を呼ばれてロードは悲しげにけれど微笑う…『大丈夫』と…
 …僕なんかより…きっと…千年公の方が辛い…
 そう胸中でロードは一人呟きを落とす…
 
 「ロードッ!これは一体なにっ?あなた何か知ってるんでしょ?」

 ―ロードの様子に不審を覚えながらもリナリーは問わずにはいられない…

 「アレンくんがどこかに消えた時、あなた『方舟を動かせれば別』って言ったわよね!それに伯爵も確か『方舟は機能を停止した』って『ダウンロードが済んだ所から崩壊する』って言ったわ!それなのにアレンくんが消えてそして方舟は元に戻ってる、もしかして方舟は…」

 ―仲間であるアレンの行方と…そしてこの事態が無関係とは思えなかったから…

 「…そうだよ『方舟』は『再起動』したんだ」

 ―アレンの行方と関係があるんじゃないかと思ったリナリーが…

 『方舟が再び動き出したんじゃないか』と…『誰かが方舟を動かしてアレンを連れ去ったのではないか』と…『もしそうならロードが何か知っているんじゃないか』と…そう思ったリナリーがロードに問い詰めようとした時…

 ―唐突に少し低めの少年の声がリナリーの言葉を遮る。

 「…と言うか『オレ』が『再起動』させたんだけどね」

 ―聞こえた『その声』の方向を全員が向くと…其処にはウェーブがかった黒髪に浅黒い肌…そして黄金(きん)の瞳の少年がスーツにリボンタイを着けて立っていた。

 
                    ―続く―

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 ―あとがき―

 『14番目』様ご登場です。
 …前回からの続きで『塔残留組サイド』の話なのでいきなりご登場と言うことに…
 …復活というか…覚醒に纏わるシーンはまた今度と言うことで…

         ―それではまたの機会に―RIN―

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 ※初出:2010年1月25日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)