―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…後は『アレン』との『約束』があるからな…一応『お前ら』が此処から出るための『出口』は造ってやるよ」

 ―『14番目』はそう言うとパチンと指を鳴らす…
 
 ―ポォン♪

 …それと同時に『ピアノ』の音がして『方舟』の『ゲート』が出現する。

 「…この『ゲート』の向こうに『出口』がある…さっさと行けよ…」
 そう言って『14番目』は『ゲート』を振り仰ぐ…

 「…まっ…待って…アレンくんとの約束ってなに…?…アレンくんは…どこ…?…」

 『14番目』の『言葉』にリナリーが必死な様子で言葉を紡ぐ。

 …けれどその『疑問』は僕も同感…
 
 「僕もドウカ〜ン♪ねェ?どういう事なの『14番目』。そもそもお前とアレンはどういう関係なのさー?」

 …『アレン』の名前を『14番目』が付けたと…そう『彼』は云った…

 …けれど…なんで…?…

 ―疑問に思いつつロードは問う。

 「…オレの一番『大切なモノ』がなんなのか…ロードお前なら知ってるだろ?」

 ―ロードの問いに対し『14番目』はそう言う…

 『それ』は…事情を知らない者にとっては…到底『答え』とは言えない『答え』…

 ―しかしロードはその『言葉』で『理解』した…

 「…!…『14番目』…お前…お前は……」
 
 ―目を大きく見開きロードは呟く…

 「…ま…だ…?…まだ…そんなに…?…どうして…?…ねェ…?…どうして…?…」

 ―その瞳に涙を滲ませて…

 「…アレンを…アレンの事…知ってるんなら…それなら…お前なら知ってるだろ?知らない筈ない…よ…ね…?…」

 ―ロードは言い募る…

 「…ロー…ド…?…」
 「…ロートたま…」
 
 ―ロードの様子にティキ・ミックは不思議そうな表情(かお)をし…レロは『何か』を知っているのかロードを痛ましげに…気遣わしげに見つめる…

 「……勿論…知ってるよ…」

 ―そう言った『14番目』の表情(かお)は…酷く辛そうで…

 「…じゃあ…じゃあ…戻ってきてよ…『あいつ』は…『あの男』は…もう…5年も前に死んじゃったんだよ…」

 …そう『死んだ』…『14番目』が…『一族』を裏切る程に固執した『あの男』は…

 「…ああそうだな…確かに死んだ…ノアに千年公に…マナは…兄さんは殺されたっ!守りたかったのにっ!」

 ―『それなのに守りきれなかった』と…『14番目』は血を吐くような声で咽び泣いた…


                    ―続く―

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 ※初出:2010年1月28日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)