―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…じゃあ…じゃあ…戻ってきてよ…『あいつ』は…『あの男』は…もう…5年も前に死んじゃったんだよ…」

 ―涙を流しとても辛そうな表情(かお)でロードはそう言う…

 …あいつって誰?あの男って…5年前に死んだ…?…
 …それがアレンくんとどう関係があるって言うの…?…

 …ロードは…アレンくんとこのノアの関係を知らないみたいだったのに…でも…このノアの『たった一言』で様子が変わった…

 …いったいどういうことなの…?…

 ―「…オレの一番『大切なモノ』がなんなのか…ロードお前なら知ってるだろ?」
 …『アレンくんとの関係』を問われた『14番目』が言ったこと…

 …わたし達にはまるで意味が解らなかった…けれど…ロードは…ロードの様子は急に変わった…
 …いったいどういうことなの…?…
 
 ―そうリナリーが疑問に思っていると…

 「…ああそうだな…確かに死んだ…ノアに千年公に…マナは…兄さんは殺されたっ!守りたかったのにっ!」

 ―耳に飛び込んできたのは…

 「それなのに守りきれなかったっ!」

 ―聞いてるだけで胸が締め付けられるような悲痛な叫び…

 ―強い慟哭…

 「…たった2人の家族…たった一人の『オレ』の兄さん…お前らに『殺された』のに…なのにどうしてお前らを許せるんだよ…」
 『14番目』のロード達を睨み据えての吐き捨てるようなその『言葉』…

 …え…?…マ…ナって…

 ―けれど…リナリーはその『叫び』の中にどうしても聞き逃せない一言があった…

 「…マナって…」
 「…なっ…『兄さん』って…」

 ―リナリーとラビがほぼ同時に驚きに目を瞠り…

 「…おい…お前ら心当たりでもあんのか?」
 「ラビさん?リナリーさん?知ってるんスか…?…」

 ―神田とチャオジーがそう問う…

 「…同じ人かどうかは分からない…けど…『マナ』って名前の人は知ってるわ…アレンくんの資料に書いてあったから…」
 「…モヤシの資料だと…?…」
 「アレンさんの資料って…どういうことっスか?」

 ―リナリーの言葉に神田とチャオジーは更に疑問を募らせ…

 「…アレンはさ…孤児だったんだってさ…」

 ―唐突にラビはアレンの身の上を語り出す。

 「…それがどうした」
 「…えっと…突然なんスか…?…」

 ―唐突なラビの言葉に神田は訝しげに眉を寄せ、チャオジーは更に不思議そうな表情(かお)をする…

 ―そんな2人の様子に苦笑しラビは言う…

 「…まあ聞けよ…」
 そう言いおいて続ける…

 「…アレンはあの腕が原因で親に捨てられたらしいんさ…けど…そんなアレンを拾って育ててくれた人がいたらしいんさ…その人の名前が…」

 ―そこまでラビが言った時だった…

 「…そう『アレン』を育てた『マナ・ウォーカー』は『オレ』の『兄さん』…納得したか?エクソシスト?それならとっとと『ゲート』を潜れ…そうすれば『アレン』にも会えるだろうよ」

 ―!!

 ―『14番目』のその言葉に全員が目を見開く…

 「…この…ゲートと言うのに入れば…アレンくんに会えるの…?…」
 …本当に…?…
 「…ああ…まあな…」

 ―リナリーの疑問に『14番目』は少し意味深な笑みを浮かべて頷く…

 「…『本当』に『アレン』に会えるんさ?」
 「…疑うのなら『お前ら』はもう二度と『アレン』に会えない。これが恐らく最後のチャンスだぜ?」
 
 ―不審気に問うラビの言葉に『14番目』は言う…

 「『オレ』は別に良いけど」とそう付け足して…

                    ―続く―

 ※ミスを発見…と言うことで加筆修正致しました。
 申し訳ないです<(_ _)>
 【2010年2月2日(AM)】

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 ※初出:2010年1月31日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)