―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…『本当』に『アレン』に会えるんさ?」
 不審気な表情(かお)でブックマンジュニアが問う。
 
 …まあ当然だな…『ジュニア』は気が付いたんだから…『アレン』の事に…
 そう考えて口角を僅かに歪め…『オレ』はクツリと嗤う…

 …だが不審がるのは勝手だが…

 「…疑うのなら『お前ら』はもう二度と『アレン』に会えない。これが恐らく最後のチャンスだぜ?」
 
 …『こうしている間』にも…『お前ら』が『アレン』に会える『可能性』はどんどん薄くなっている…
 
 …まあ…

 「『オレ』は別に良いけど」
 徒然考えてそう付け足す。

 「…で…でも…アレ…!…」
 ―ガシッ!
 『アレン』…そう言い掛けた『ブックマンジュニア』の口を首を掴み締め上げて黙らせる。
 「!ラビっ!」
 「ラビさん!」
 「なっ!テメェ!」
 ―バシン!
 『ジュニア』を締め上げる『オレ』に『アレン』の『仲間』が声を上げる。
 『神田』に至っては殴りかかってこようとしたので面倒くさかったので『能力』で弾き飛ばしてやった。

 …どうやら力加減を誤ったらしい…『神田』は柱に叩き付けられた。
 
 …まあいいか…死んだわけじゃないし…
 柱に叩き付けられた『神田』をチラリと見てそう考えていると…

 《…
…ら…び…か…ん…だ……》
 微かに聴こえたのは『アレン』の『声』…

 その『声』に『オレ』はクツリと僅かに口の片端を上げて嗤い…

 《…どうした?『こいつら』が『心配』なのか?『こいつら』は『お前』の『敵』だ。いつか『お前』を必ず殺すヤツらだぜ…》
 そう『アレン』を嘲笑う。

 《………………》

 『オレ』の『言葉』に返ってきたのは『沈黙』のみ…

 …もともと『アレン』はもう随分『弱っている』んだから…当然と言えば当然か…
 そう胸中で考えて…

 《…安心しろ…殺しゃしねェよ…ただ黙らせただけだ…》
 そう『アレン』に告げて…

 《…だから…》

 「黙れ」
 そう声に出して続ける。
 『アレン』のみに対してだけでなく…『ジュニア』にも告げる為に…『言葉』にしてそう紡ぐ…

 「…『ジュニア』…『お前』は黙って大人しく『記録』だけしてろよ。余計な『コト』を言うようなら殺すよ?」
 そう言って『オレ』は笑いかける。
 「…お…まえ…っ…」
 絶妙な力加減で『黙らせる』だけに留めておいた首を絞める『その手』の力を『オレ』は僅かに強め、『それ』に『ジュニア』は苦しげに顔を歪める…

 「…やめ…て…」
 『ジュニア』の様子に…堪りかねたのか今度は『リナリー』が駆けてくる。
 「…やめてー…!…」
 叫んで『リナリー』が殴りかかって来る。
 ―バシッ!
 その拳を『オレ』は『ジュニア』を締め上げていない方の手…『左手』で受け止め…

 「…イノセンスも使えない『お嬢さん』が『オレ』に素手で殴りかかったって無駄だぜ」
 そう言って嘲笑う。

 ―そして…

 「…さっさと『ゲート』潜れよ。さもなきゃホントに殺すよ?『ゲート』造った事で一応『オレ』は『約束』は果たしたんだし…あんまり『お前ら』が鬱陶しいようなら殺したって全然構わないんだぜ?『オレ』はさ」
 そう言って『オレ』はもう一度更に微妙に『両手』に力を加え…そして即座に両方を放した。

                    ―続く―

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 ※初出:2010年2月3日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)