―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 …え…?…なんで…血が…黒く……

 ―床に落ちたその『血』が黒く光っていた…そして最初は淡い輝きだった『それ』は…

 《…オカエリ…オカエリ…オカエリ…》

 ―歓喜に満ちた『声』…最初は微かで…聞き取れなかった『それ』…

 …『その声』と共に『黒い光』はどんどん強く眩くなり…そして『光』が強まれば強まるほど『声』も大きく確かな『モノ』へと変わっていった。

 ―ツゥー…

 …え…?…なんで…僕…涙なんて…

 ―そしてその『声』を聴く内にアレンは知らず涙を流し…

 「…タ…ダ…イ…マ…」

 ―更に…意図せずしてその口唇(くち)が動く…

 …え…?…ぼ…く…は…い…ま…なに…を…?…

 ―紡がれたその『言葉』にアレンは愕然とする… 

 《…オカエリ!…オカエリ!…オカエリ!…》

 そしてアレンの口から零れた『言葉』に呼応してか、その『声』の歓喜はより強く増していき…

 「…な…なん…なん…だ…?…」

 アレンの困惑もまたより増していき…

 …あ…れ…?…なん…だ…?…

 …『黒い光』は眩いばかりの『光の洪水』と化して…にも関わらずアレンを優しく包み込む。

 …な…ん…か…あた…た…か…い…

 ―そして…

 アレンは急速に眠りへと堕ち…

 …『黒い光』に抱き留められるように『床』へと吸い込まれて行った。

                    ―続く―

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 ※初出:2010年1月12日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)