―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…ユウ、リナリー、チャオジー…ここは『こいつ』の言う通りにして、クロちゃん連れて『ここ』から出て行こう…」
 そう言って踵を返したラビが歩き出す、『ゲート』へと向かって…
 「なっ!待って…!…ラビッ…!…」
 「ラビさん!?」
 歩き出すラビを見て、リナリーとチャオジーが声を上げ…
 「なっ!どういうつもりだっ!」
 神田が追い掛け肩を掴む。
 「ユウ……ボソリ……」
 神田に肩を掴まれ、ラビが小声でボソリと『何か』を言い…
 「!……ちっ…」
 言われた刹那、神田は瞠目し、そして少しの間をおいて舌打ちをすると、引き返してチャオジーに支えられ膝立ちになっているリナリーの所へと行き彼女の腕を引っ張り…
 「……オラ…行くぞ」
 そう言って彼女を立たせ、引っ張って歩き出す。
 「…!…なっ…!…待って…神田まで…なんで!?…アレンくんがっ…!…あっ…!…っ…!…」
 「あっ!大丈夫ですか?リナリーさん?神田さんリナリーさんは足が…」
 神田に引っ張られ詰問しようとしてリナリーは危うく転び掛ける。それを見てチャオジーはリナリーを慌てて支え、彼女を気遣いつつ神田に苦情を言い掛けて、睨まれそれ以上言えなくなる…
 「……ちっ…くそっ!文句ならバカ兎とドジもやしに言え!オレが知るかっ!」
 神田は舌打ちをし、吐き捨てるようにそう言うと…
 「おいっ!そこのお前っ!」
 「はっ!はいぃぃぃぃぃぃー!!」
 睨み付け怒鳴られるように自身を呼ばれチャオジーは恐縮し震え上がる。
 「あそこに落ちてるヤツ連れてこい」
 震え上がるチャオジーに神田はクロウリーを顎で指し示しそう指示し、自身はリナリーの手を引っ張りさっさと『ゲート』へと向かい歩き出した。
 

                    ―続く―

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 ※初出:2010年3月7日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)