―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 ―『茶色の髪の少年』が『床』の向こうに立っていた…
 アレンによく似た面差しの少年が…アレンを覗き込む様に…
 まるで『鏡』の様になった『床』に映る『アレン自身』のように、アレンと同じ体勢で…

 …けれど決定的に異なる存在である事を主張する姿で…『彼』は立っていた。

 恰もガラス張りの床に重力を無視し立っているかのような姿でその『少年』の『姿』は『其処』に在った。

 『彼』はアレンによく似た面差しをしていた。

 ―そう…『昔のアレン』に…

 「…な…なん…なんだ…?…これはっ…」

 その『少年』の存在に…アレンは戸惑いそう呟く…

 『…ヤア…『アレン』…』
 アレンが戸惑っていると、『彼』はそうアレンに微笑み掛け…

 『…ヨウヤク…アエタ…』
 嬉しそうに微笑う。

 「…な…なんなんだ…?…お前は…?…」

 微笑う『彼』の表情(かお)は酷く妖艶で…どこか禍々しく…
 …けれど『その顔』が『自分自身の顔』と酷似していることにアレンは混乱し動揺する。

 『…ヨウヤク…カエッテキタ…』

 アレンの混乱は余所に『彼』は嬉しげに微笑い…語りかけてくる…

 「…なにを…言ってる…?…何者だっ…お前はっ…」
 …『帰ってきた』…?…『帰ってきた』ってなんのことだ…?…
 
 ―語りかける『彼』の『言葉』の『意味』が解らず、アレンはその『言葉』に疑問と不審を抱く。

 『…カエッテキタ…ヨウヤク…』

 ―そして疑問と不審は容易く苛立ちへと変わり…

 「…ギリッ…だからっ!一体お前はっ…!…」
 苛立ち紛れにそう叫ぼうとした時…
 「…お…おま…え…!?…」
 アレンは驚き目を見開く。

 『…千年公ノ目ヲ欺イテ…『オレ』ハ帰ッテ来タ…』

 ―『床』の向こうでそう言う『彼』の…
 …その『姿』が見る見る変わる。

 『…コノ『方舟』ニ…』

 ―『茶色の髪』がウェーブが掛かった『黒髪』に…
 
 ―『白い肌』が『浅黒い肌』に…

 ―『銀灰色の瞳』が『黄金色』に…

 ―そして…

 ―『額』には『十字の徴』…

 …紛れもなく『その姿』はアレンの敵である『ノアの一族』の姿だった。


                    ―続く―

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 ―あとがき―

 『14番目』様の『ノア化』時の『目の色』については最後まで悩みましたが、『ノア化』の象徴として結局は『金』に…

 『子守歌』の歌詞に『銀の瞳』と言う部分があるので『銀』なんじゃ…とも思ってますが…でもやっぱり『人間時』は『銀』でも『ノア化時』は『金』かも?とも思いつつ…
 真相は…いつか解る日は来るのでしょうか?(…まあそれまであれこれ考えた内容は時々小説のネタとかに使いつつも取り敢えず『棚上げ』しておきます…「…だって寝られなくなったら困りますし…(どうせでも不眠症の気があるのに…)」…)

 ※前回くらいから『温存・14番目・正体ショックネタ』とごっちゃになってきてます…(『温存ネタ』はマズイって言った舌の根も乾かない内に…)
 
        ―それではまたの機会に―RIN―

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 ※初出:2010年1月15日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)