―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 『…『アレン』…『オマエノ仲間』…助ケタイカ…?…』

 ―戸惑うアレンに…目の前のノアと思しきその『相手』はそう言った…

 「…なっ…?…どう…いう…意味…だっ…!?…」
 『ノア』のその『言葉』にアレンは更に混乱する。

 『…ソノママ…コノ『方舟』ハ…モウスグ崩壊シ『次元ノ狭間』ニ呑マレル…』

 「…!…なっ!…なん…だって…!?…」

 ―目の前の相手の『言葉』にアレンは驚き目を見開き…

 「…あっ!…伯爵…!?…」

 ―…「この舟は まもなく次元の狭間に吸収されて消滅しまスv」…―

 ―『方舟』に閉じこめられた時…『伯爵』が告げた『言葉』を思い出し…

 …そうか…あれは…
 『そう言うことだったのか』と…そう合点し…心の中で呟き掛けた時…

 『…ソウ…コノ『舟』ハ『転送(ダウンロード)』ガ終了シダイ消滅スル…オ前ノ『仲間』ゴト…』

 ―追い打ちを掛けるように『彼』は頷いて言う…

 「…もうすぐ…消滅…」

 ―『転送(ダウンロード)の終了』その『言葉』が指し示す『正確』な『意味』を理解しアレンは愕然とし…

 …しかし…ふと『あること』に気付く。

 ―それは目の前の『相手』の『言葉』…

 ―『…オ前ノ『仲間』ゴト…』…

 その『相手』はそう言った…

 ―『お前達』ではなく…

 その『言葉』の微妙な違いに…アレンは妙に『嫌な予感』がした…

 ―そしてその『予感』は『相手』の次の『言葉』によって即座に肯定されることとなる…

 『…ソウ…『オ前』ハ『大丈夫』…』
 頷いて…何故か『アレンの脳裏に過ぎった』のみで…口にはしていないその『可能性』に対し…『彼』は『肯定』の『言葉』を口にし…

 ―『…コノ『部屋』ハ…千年公モ知ラナイ…『14番目』ノ秘密部屋…』―

 ―『…知ラナイモノハ…『転送(ダウンロード)』デキナイ…』―

 『…ダカラ…コノ『部屋』ニイル…『オ前』ハ『大丈夫』…』

 ―告げられた『言葉』にアレンは瞠目し、歯噛みする。

 …『14番目』…?…なんだ…?…それ…?…

 …いやっ…!…そんなことよりっ…!…

 ―『14番目』と言う『言葉』の『意味』は解らないまま…けれど『自身』にとって今重要なのは『それ』ではないと考え…

 「…お前っ…!…お前がやったのか…!?…僕をっ…!…みんなはっ…まだ…みんな戦ってるんだっ…!…戻せっ…!…みんなの所へっ…!!…」

 ―『何故自分だけが安全な所にいる』のか…

 ―『仲間達』はいまも『崩壊する方舟』の中でノアと戦っている…

 その『現実』にアレンは焦り『最初に相手が言った言葉』の事も忘れ叫ぶ…

 『…ダ…メ…『アレン』…『オ前』ニハ…『仕事』ガアル…』

 …なっ…?…『仕事』…?…何を…言って…こいつは…ノアじゃないのか…!?…

 『…『オレ』ハ『ノア』…『ノア』ノ『14番目』…』

 …なっ…!…またっ…!?…

 ―再び…否…よく考えてみれば…三度だろう…
 …その『ノア』はアレンが胸中で思ったことに対し…『まるで心を読んでいる』かの様に『答え』を告げてきた。

 …まさかっ…これがこのノアの能力か…!?…

 ―『…だとしたら厄介だ』と…そうアレンが思った時…

 『…少シ…違ウ…『オレ』ガ…『オ前』ノ『心』ヲ知ルコトガデキルノハ…『アレン』…『オ前』ガ『オレ』ノ『モノ』ダカラ…』

 …なっ…!?…

 「…なに…を…言って…!?…」

 『…『アレン』…『オ前』ハ…『オレ』ガ…『オレ』ノ『目的』ノ為ニ『創ッタ』…』

 …『創った』…?…『誰が』…?…『何を』…?…

 ―…この『ノア』が…『アレン』を…『創った』…

 ―…そう即ち…『自分』を…

 「……っ…うっ…嘘だっ…!?…」
 目の前の…『14番目』と名乗ったその『ノア』の『言葉』を『理解』するなりアレンは叫んだ…

 …だって…もしそうなら…

 …『ノア』が創った『存在』だと言うのなら…

 …一体…『僕』は…『何者』なんだ…?…

 …嘘だっ…!…嘘だっ…!…そんなことは到底認められよう筈がない…!…

 『…『アレン』…『オ前』ハ…コノ『方舟』ノ『奏者ノ資格』…』

 「……『奏者』…?…なんだよ…それっ…!?…」

 『…コノ『舟』ヲ操ル為ノ『資格』…『ソレ』ガ…『奏者ノ資格』…』

 ……えっ…?…それは…

 『…イマ…コノ『舟』ハ『機能』ヲ『停止』シテイル…ケレド…』

 …ま…さか…

 『…『オレ』ト『オ前』ダケガ…コノ『方舟』ヲ…『再起動』デキル…』

 ―次々と告げられた『言葉』の『意味』にアレンは大きく目を見開き…

 ―…少し前…このノアが最初に言った『言葉』を思い出し…

 ―…『…『アレン』…『オマエノ仲間』…助ケタイカ…?…』…

 …その『意味』とノアの『言葉』に愕然とした。

                    ―続く―

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 ※初出:2010年1月18日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)