「…エクソシストだとかそんなことは気にする必要はありませンv『お前』ハ…v…『時の破壊者』は『ノア』でスv」
 伯爵が言ったその言葉の意味が…最初よく解らなかった…


 
―ハティの訪れ―
           ―7―
  


 「…いま…なんて…」
 …僕がノア…?…そんな…
 目を見開き唖然とする僕に…
 「…『お前』は『エクソシスト』などではありませンv…そして…その『腕』も『イノセンス』などではありませンv」
 告げられた『言葉』に僕は動揺し混乱する…
 …だって…それじゃあ…僕が…これまでしてきた事は…?…
 …マナを殺し…アニスを殺した…『この腕』…
 「…『これ』が…『イノセンス』じゃないって…じゃあ…」
 …僕が…僕がしたことは…してきたことは…
 「…『お前』の『腕』は『イノセンス』では無く…『呪いの徴』でス…v…」
 混乱する僕に伯爵がそう言う…
 気の所為か…心なしか…悲し気に…
 「…のろ…い…?…だって…」
 僕は伯爵の様子を疑問に思いつつも…その『言葉』の方が気になってそう問う…
 「…エエ…v…『呪い』でス…v…」
 その僕の問いに…やはり伯爵少し悲し気に頷き…
 「…『偽りの神』に…つけられた『呪いの徴』でス…v…」
 そう言った…その伯爵の言葉に…
 「…じゃあ…僕は…」
 戸惑いつつも…
 …本当に…?…
 そう思う…
 「…エエ…v…」
 そんな僕の考えを読んだかのように伯爵が頷き… 
 「…お前は『ノア』でスv」
 もう一度…僕に…まるでその事実を思い知らせるようにそう言った…

                                       ―続く―