「待て!!お前余所者だな!ここより先は商王国の王都・朝歌だ!!入る前にまず通行証と身分証明書を提示し来訪目的を述べろ!!」
旅装束を纏った自称謎の占い師のその少年は、商の王都に入ろうとして、その門前で門番に行く手を遮られた。
「まっ!待って下さい!僕は怪しい者ではありません!崑崙教国出身の賈人で、今は占い師をしながら旅をしている者です!」
そう言って彼は自分の通行証と賈人としての証明書を提示し、王都には主人の使いで訪れたと訪問理由を告げた…
斉の国と羌太公―3―
―崑崙教国・玉虚宮・謁見の間―
楊ゼンは申公豹の言葉の意味を確かめるべく、崑崙山に戻り原始天尊に謁見を求めた…
「おお!戻ったか楊ゼン!それで太公望は何処におるのだ!?」
原始天尊は楊ゼンの顔を見るなりそう言った…
「原始天尊様、道士楊ゼンお伺いしたい事があり参上致しました」
白鶴に案内され、通された謁見の間に入り原始天尊に膝をつき挨拶をする。
「…楊ゼンよ太公望を見つけだして来たと言うわけではないのか?」
「…太公望師叔と思われる人物を見かけたという情報は得られました…ですがまだ本人と確認してはいません…それよりも気になる事があってその事を原始天尊様にお伺いしたく思い一度報告も兼ねて帰山致しました」
「太公望の目撃情報か…しかしならば何故そちらを先に確認せぬ!一体何があって途中で戻ってきおったのだ!」
太公望や封神計画以上に重要な事など現在(いま)は無い筈だと教主の言葉に、しかし楊ゼンはその封神計画の事で申公豹から気になる事実(こと)を聞いたのだと告げた…
―続く―
―あとがき―
あう…短いです…済みません…<(_ _)>
皆様お元気でしょうか、今年も後もう少しですね、一体今年は後何回更新出来るんでしょうか?一寸予定のたたないRINですm(_ _)m
今回は冒頭部が自称・謎の占い師呂望君で本筋が楊ゼンでした…なんとか予定通りです…
次回は…今回の逆になると思います…まだまだ呂望君は謎の占い師です(^_^)
―それではまたの機会に―RIN―