「ねぇんv紂王様v妾…いま…どうしても欲しいモノがあるのv」
 妲己は甘えた艶っぽい声を出し、王にしなだれかかる… 
 「おねだりしてもよろしいかしらンv」
 「おお!妲己!お前が望むなら予はどんな願いも叶えよう!」
 「嬉しいですわv紂王様v」
 「…それでは…最近城下で話題のよく当たるって言う占い師を……」

 ―そうして王は命を下す…城下で話題の占い師を城に連れて来いと…


 
斉の国と羌太公―9―


 ―遙かな異空の果て…明滅する幾つものパネル…
 …それに映る…様々なヴィジョン…
 …それらを…黒い長衣を纏い、その頭を深く隠す様に被ったフード越しに『彼』は見やる…
 「…いよいよ…動くか…女よ…」
 …豪奢な漆黒(くろ)いソファーに優雅に座して腕を組み、クツクツと笑いながらパネルの内一つに目をやり呟く…
 「…だが…それより…いまは…」
 …がすぐに手を振り、他のパネルと入れ替える…
 「…あやつ…どこまで気付いておるのか…」
 …そう言って見つめたそのパネルには…
 「…余計な事は…しゃべるでないぞ…原始よ…」
 …申公豹と原始天尊の姿が映し出されていた…

                                  ―続く―

 ―あとがき―
 申し訳ありません<(_ _)>
 久方ぶりに『変革の風』を書きました、RINです。
 最近封神は本当にリクと企画そして『これ』ばっかりになってしまってます…
 …うう…済みません…取り敢えず…当分封神の更新は『変革〜』と企画とリクだけになると思います…
 
                        ―それではまたの機会に―RIN―