…な…ん…だ…?…

 …奇妙な感覚…
 …ザワザワする…

 …なんでだ?…

 …いつだったかも…こんな感覚を感じたような…
 …あれは…いつだった…?…


 
―…『光』と『闇』の『狭間』で…―
                 ―2―
 


 …なんなんだ?…この…変な感じは?…

 …目の前にいるのが人間だから?
 …それが信じられなくて?
 
 …それとも…

 ―「伯爵の兄弟」
 …もしそれが本当なら…

 ―ハッ!!?

 …そうだ…伯爵と会った時だ…

 …それじゃあ…まさか…僕の内(なか)の『種』が?…

 …駄目だ…抑えろ…抑えるんだ…

 …でも?なにを?…

 ―「ノアの一族」
 …『人間』…

 ―ドクン…

 …駄目だ!抑えろ!

 …そうして僕は『左腕』に『力』を入れる…

 ―「…『奴ら』と戦うにあたって『負の感情』を持つな…」―
 …師匠のあの『言葉』…てっきりアクマのことかと思っていたけど…まさか…

 …それなら…尚のこと…押さえないと…

                                            ―続く―