―『プラント』でロードと話をした後…必要な『モノ』を持てるだけ持って『ノアの方舟』をあとにした…


 
家出少年の事情―6― 


 …どこかの街を歩く…ブリテン島以外なら何処でも良かったから、適当に『扉』を選んで『外』に出た…
 …そしたら偶々どこかの街の裏通りだった…
 …なんでこんな街の中に『扉』が通じてるんでしょう?誰かに見られたらどうするつもりか、まったく不用心な…
 …まあ…こんな心配するのは、僕かマナくらいでしょうけど…他のノアなら目撃者は騒がれる前に、さっさと殺してしまうでしょうから…
 …はあ…
 思わず溜め息が出る…
 …取り敢えず…さっさと街から出て、人目につかないところに行って…それから『方舟』使って早く帰らないと…
 …予定より…時間が掛かってる…
 …師匠が…うぅ…こ…こわい…
 …もう今度はお酒を渡しても許して貰えないでしょうし…

 …ど…どうしよう…

 …し…師匠がこわい…帰りたくない…でも帰らないと…

 …ああ…ジレンマだ…

 …兎に角早く帰らないと…

 …そんなことを考えながら…僕は『方舟』の『扉』を開けた…

                                            ―続く―

 ―あとがき―
 皆様お久し振りですRINです。
 長らくお待たせしてしまいました、そして予定通り進みませんでした。
 申し訳ありません<(_ _)>
 …どうやら師アレは次回以降になりそうです…
 …もし楽しみにして下さっていた方…おられましたらもう暫くお待ち下さい。
 …次回は出来るだけ早くUPしたいと思っておりますので…
 
                                  ―それではまたの機会に―RIN―