…『山中』家の面々が全員揃い(『イノ』曰く珍しいらしい)みんなで和気藹々と昼飯を食う…
 …まるで当たり前の様に、その場に馴染み、『オレ』と親しげに接する『家族』の様子を見て…
 …また『イノ』が何でだと聞く…
 …今度は『山中』のおっちゃんが、さっき俺(ナルト)が言った様な事情で『やまなか花』(うち)とは長い付き合いのお得意様だからだと言った。
 それを聞いてまた『イノ』は複雑そうな顔をして「…知らなかった…」とポツリと呟く…
 …それを見て『山中』のおっちゃんが『イノ』の頭をポンポンと優しく撫でた…


 
いつもと違うこと ―第1章―
              ―第4話―



 「…仕方ないってばよ…このこと知ってるのってあんまりいないし…オレがこの店に直接来るのもあんまりないから、イノとはあんまりこの店では会ってないし気にすることないってばよ!」
 「なんで?…何であんたうちにあんまり来ないのよ!いまさっきお得意様だって言ってたじゃない!」
 「…イノ…それは…ナルトはいつも火影様を通して注文してくるんだ…自分では…特に今日みたいな人の目のある時間帯には滅多に来ないんだ…」
 『オレ』の言葉に怒鳴りつけてくる『イノ』を落ち着けと宥めながら『山中』のおっちゃんが言う…
 「何よそれ!なんでそんな変な事ナルトがするのよ!それじゃあまるでっ…」
 「……ナルトは人目を避けているんだ…イノも知っているだろう、ナルトが里人に嫌われているのは…」
 「…それはっ!でもナルト普段はそんな様子全然ないわよ!」
 「…取り敢えずさっさと食べて…後は火影のじいちゃんちに言ってからゆっくり話そうってばよ!」
 『オレ』はそう言うとそれで話を終わらせた…

                                  ―続く―