虚無の欠片 ―外伝2―
「父さん!大変です!」
父親のいる執務室にアメリアは凄まじい勢いで駆け込んだ!
「ぬう!どうしたのだアメリア、そんなに慌てて?」
娘の様子に奇妙に思いながらもフィリオネルはそう問いかける。
「父さん…実は…」
アメリアはなんと切り出そうかと思いながらも、そっと父親に耳打ちし、取り敢えず人払いを頼んだ…
―神託を受けし者達2―
―悪夢の王の欠片 世界(そら)のいましめより解き放たれし存在(もの)
闇より暗き 夜より深き 金色の闇の王より混沌の海より分かたれしたゆたいし存在(もの)
闇と光とその狭間にして 黄昏より昏き力導きし 暁よりも眩き力持ちし者の力受けし
遙かなる混沌より導かれし力を掲げ 虚無の欠片を胸に抱きて 闇の欠片を内に得て
虚無の力を導きし時 覚醒(めざめ)の瞬間(とき)は訪れん―
―正午丁度にそれは起こった…
…かって魔族の結界で閉ざされていた大陸内…
…その地の総ての在り続けるを望む存在の…
…ある一定以上の能力(ちから)を持つ総ての巫女達に…
…それは送られた…神託という形式(かたち)をとった…伝言(メッセージ)が…
…そうして…それを受けた存在達は混乱する…
神託を受けるだけの能力持ちうる複数の巫女達に、同時に下されたものであるという前例の無いものであったが為に…
そしてその神託の内容の大部分が理解出来ず、されどその一部に神と魔王に関わると思しき内容があったが為に…
…世界の存亡に関わる様な内容ではと議論が持ち上がる…
…神託を受けた存在達の中でその真実を正確に理解した存在は唯一…
…巫女以外でそれを受けた…唯一の存在…
…暁よりも眩き力持ちし者…
…その存在のみ…
―続く―
―あとがき―
皆様いつもお世話になっておりますRINです。
今回はL様に内緒であとがきをやってます…
…と言うわけで…バレる前に終わらせたいと思います…
本編で禄に出てこなかった神託こんな所(外伝)で出てきました…
こちらで後もう少し神託関係をやってから本編を復活したいと思います。
…尤も正確な解釈等については本編に入ってからという事になると思います…
―それでは次回―RIN―
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