―『14番目』とノアの姫― 
              ―プロローグ―
  


 …『大切』なものを『取り戻す』…

 …その為に『必要』なもの…
 

 
―狂気―
     ―1―
 


 …聞いてしまった…

 …知ってしまった…

 …その『狂気』に満ちた『声』…

 …その『内容』…

 …狂ってる狂ってる…あの『ヒト』は狂ってる…

 …そうとしか思えない…

 「…冗談じゃない…あんたにはもう付き合いきれないっ…!…」

 …なんで『みんな』疑問を抱かないんだ…

 「…いいさ…お前らは好きにしろ…」

 …でも…

 「…お前達の狂った『悪夢 ユメ』にオレ達を巻き込むなっ!」

 叫んで茶色の髪の青年は鍵盤を叩いた。

                                  ―続く―