―『14番目』とノアの姫―
―プロローグ―
《…許すな…許すな…》
《…この醜い『世界』を…偽りの『神』を…》
《…『お前』は『ノアの子供』…》
《…さあ…『還ろう』…『家族』の許へ…》
―どこからともなく聴こえるその『声』は…『ノアの声』…
…オレの内の…『14番目(ノア)』の『声』…
―狂気―
―3―
「ただいまー!……………あれ?…」
…いつもだったらすぐに『おかえり』って言って出てくるのに…
「…出掛けてるってことはない…ですよねー…」
…だってさっき玄関であったメイドは…あの子が久し振りに帰ってきたって…
「…疲れて寝入っちゃってるのかなぁ…」
いつも忙しそうな僕の弟…あの子の難しそうな仕事の内容は僕には理解できない。
「…科学者って大変なお仕事なんだね…」
そう嘆息混じりに呟いて…僕はあの子の部屋に向かうことにした。
―続く―
―あとがき―
今回は本文部マナです。
…マナの言葉遣い…どうしていいのか…イメージ随分変わったのでちょっと困ってます…
…でもまあ…身内に対する態度と他人への態度はまた違いますし…う〜ん…ピエロマナとアクママナ…14番目に対するマナの言動はどうだったんだろう…まあ分かんないものは仕方ないと言うことで…
…ちなみにこの時点でのマナはノアの一族については知りません。
しかし14番目の名前が『アレン』なのか否か…それが解らない…
ネオ・ギプスでの『●●●』が『14番目』の『名前』だとしたら…『あのマナ』は『アレン』を『14番目』に変えようとしているとも考えられる…だが違う可能性も勿論あるわけで…
『●●●』←この『名前』が一体『誰』を指し示すのか?そもそも何で隠されてるのかそれも気になる…どうせアレンは夢を憶えていなかったのに…
…14番目の名前が解らないから『あの子』とか『青年』とか書くしかない…どこまでこれで通せるか…(…いざとなったら…多分やっぱり『ロビン』って書くんだろうなーなんて思ってます…)
…そして覚醒前の14番目さんの職場は…どっかの研究施設…(何気にクロスの同僚だったりします…)
―それではまたの機会に―RIN―