…『ノア』の『片割れ』としての…『本来の姿』を顕した『千年公』が語るのは…
 …これまで…ノアの中では『長子』の『僕』しか知らなかった…『ノア』の…

 …『アレン』の…『真実』…

 …『7000年前』の『悲劇』に端を発する…

 …『憎悪』と『希望』の『物語』… 
 

 
―『ノア』の『望み』―
              ―7―
 


 「…『ノア』が…『二人で一人』…?…」
 「…『アレン・ウォーカー』が…その…かた…わ…れ…?…」
 「…待った…それじゃあ…」
 「…千年公が…さっき言った…少年が千年公の片割れだって言うのは…」 
 …ジャスデビとスキンそしてティッキーが…それぞれ戸惑いながら…ベッドの上の『アレン』と…その隣に立つ『千年公』を凝視して言う…
 「…ええ…そのままの意味です…」
 兄弟達の言葉に『千年公』が重々しく頷き…
 「…『私』と『アレン』は…」
 …そして語り出すのは…
 「…『Noah』…いえ…『クロノ=クラウン』が…その『役割』の為に『二人』の『人間』に別れ…」
 …『アレン』と『千年公』…その『真実(ほんとう)の関係』…
 「…その別れた『人間』が…更に『変化』した『姿』…」
 …そこまで言った時…
 ―ヴン!
 …という…その音と共に…『千年公』の『姿』が『千年伯爵』の『それ』に『戻り』…
 「…『それ』が…『この我輩』であリ…v…」
 千年公が自身をその片手で指し示してそう言い…
 「…そして…『この子』…『アレン』なのでス…v…」
 …そして次いで『アレン』の頬を撫でながらそう続けた…

                                            ―続く―