「…クロノ…クラウン…?…」
…それは…一体…?…なんだ…?…と…
…初めて耳にするその『言葉』に…ロードを以外のその場にいるノア達が眉を寄せ…互いが顔を見合わせる…
「知っているか」と…
―『ノア』の『望み』―
―8―
「…千年公…それは一体なんなんスか?オレら初耳なんスけど…」
そうティキが…片手を低く上げて問うと…スキンとジャスデビの三人もウンウンと頷き伯爵をジッと見る…
…『彼ら』のその言葉に頷いて…
「…そうでしょうネv…この事はあなた達には…ロード以外には初めて話すことですかラv」
そう言って『彼ら』の言葉を認め…
「クロノ=クラウンとは『ノア』が有する、その『役割』からきた『二つ名』でスv」
そう告げる…その伯爵の言葉に…
「…二つ名…?…」
「…役割…?…」
更に疑問を抱き口々にスキンやジャスデビはその疑問を口にし…
「…千年公…さっきも言ってましたよね…確か…一体なんのことなんスか…?…」
そしてティキがそう問うと…
「…『役割』とは『ノア』が『神』より任された『使命』…そしてその『使命』とは…『世界』と『世界』の『始まり』と『終わり』と『現在』…即ち『時』の『管理』…悠久の『時』をたゆたいながら『人間(ひと)』に紛れて『人間(ひと)』を見張り『神』の『目』となり『手足』となる『神』の『道化』v…必要であれば『現在』と言う『この世界』を『終焉』へと導く『存在(モノ)』…故に『クロノ=クラウン(時の道化)』…またの名を『時の破壊者』と言うのでス…v…」
そう淡々と告げて伯爵はアレンの前髪を手で梳きながら「…でも…」と続け…
「…長年人間に混じって生活していたことが…『ノア』を変えた…変えてしまったのでス…v…『彼』は『人間』を愛し…必要であるからと『人間』を滅ぼし『現在』を『終わらせる』ことが…その『使命』を全うすることができなくなってしまった…その『彼』の『苦悩』が…『ノア』が持っていた『両極』の『力』と合わさり…そして『我輩』と『アレン』…『クラウン』と『オーギュスト』が『クロノ=クラウン』から分かれて『誕生』したのでス…v…」
そう言って涙を流した…
―続く―