―フロワ・ティエドールの問いに…ブックマンは重々しく口を開く…

 「…確かに…『ノアの王子』は…この戦争の勝敗を分かつ存在とも言える…」
 ブックマンの口から…出た『言葉』の『意味』に…その場の全員に戦慄が奔る…
 「…そ…れ…は…いったい…」
 ―…掠れた声で…そう言ったのは誰だったのか…
 

 
―ノアの王子―
       ―3―
 


 「…『ノアの王子』…それは…」
 …重々しくブックマンが口を開こうとした…
 …その時だった…
 
 ―…まったく唐突に…彼等の目の前に奇妙な『扉』が現れ…

 …そして…ゆっくりと…その『扉』が開く…

 …突然出現した『扉』に…皆が警戒し…注視する中…

 …『扉』から出てきたのは…姿を消した…エクソシスト達だった…

                                            ―続く―