―『あそこ』にいるのは『13人』の内の『誰』でもない。
そう…千年公は言った…
…確かに僕も…解らない…『あそこ』にいるのが…『誰』なのか…
…でも…じゃあ…
…『あそこ』にいる『彼』は…『誰』なの…?…
あまりの事に僕は動揺し混乱した。
そして混乱している間に黒い髪のエクソシストがアクマの背後に立ち、その武器でアクマを背後から刺し貫いた。
―もしもあの時…(ケース1)
『千年伯爵とロードがいたら?』
―7―
―「バカモヤシ!!」―
アクマを刺したと思ったら…エクソシストがなんだかよく解らないことを叫んだ。
…なんなの?あのエクソシスト?…
無意味なエクソシストのその『叫び』に疑問を持ったその瞬間、『それ』は起こった。
…え?…
何が起こったのか最初は解らなかった。
唐突に…何の前触れもなく…確かに感じていた『ノアの気配』がスッと掻き消えた。
…それこそ跡形もなく。
そしてその直後…アクマが破壊された…
―続く―