…崑崙の小さな浮島…少し辺鄙な所に在る為と他の山の陰になっている為…そしてもう一つのある理由の為に…普段は其処には人は来ない…
…その場所に現在『彼』はいた…
…そして『彼』は話し掛ける…足下の小さな存在に…
幼き迷い子 ―7―
…落ち続ける楊ゼンを不意に風が優しく包み込む…
そうして楊ゼンは風に包まれたまま…その風によって流される様に運ばれていく…
…小さな…けれど強固な結界に護られた浮島へと…
玉鼎真人は薬草を摘んでいた…しかし唐突に楊ゼンの気配が掻き消えた…
慌てて玉鼎は薬草摘みを止め、楊ゼンの気配を改めて念入りに探るが結局掴めず、今度は残留思念を追跡する事に切り替え、楊ゼンの痕跡を追い始めた…
―浮島は結界に護られていた…その周囲の宙域も含め…幾重も…厳重に…
…単に人を寄せ付けないと言うだけではなく…
…入り込むものを惑わせ…浮島を見出させずに…外に誘導するという類の…
…あたかも…其処には浮島など無いかの様に思わせる様に仕組まれ…
…そして浮島そのものに対しても…容易く出入りが出来ぬ様に…
…念入りに…其処には…結界が張られていた…
…落下しながら結界宙域に入り込んでいた楊ゼンは…
…現在…風に運ばれ…常ならば決して入る事の叶わぬ筈の…最も結界の強固な浮島で…気を失い倒れ伏している…
―続く―
―あとがき―
こんにちは道行マリル様、RINですm(_ _)m
前回=第6話もまだ送っていないと言うのに、第7話を書いてます…
…少し色々あって…小説のUPが遅れております…申し訳ありません<(_ _)>
…が…兎に角本文の方は出来上がっておりますので…立て続けになってしまいますがお送り致します…
…それではまたも本文短いですが…取り敢えず『幼き迷い子』第7話をお贈り致しますので…どうかお納め下さいm(_ _)m
…それと今後の予定としましては…第8話は遅くとも3月中にはUPしたく思っております…
―それではまたの機会に―RIN―