…きっとその内良い事もあるわよ…


 …たぶん…

 …たぶん…

 ……ん?
 
 …でも…よく考えたら…あいつにとっての良い事ってなんかろくな事じゃないような…

 …やっぱゼロス…あんた自業自得よ…日頃の行い悪すぎ…

 …あーあ…ちょっとでも同情して損した…


 
至宝―3―


 …月が満ち…星振が定まり…総ての条件が調った…
 …どれほどこの時を待っただろう…
 …ようやくあたしは彼女に会える…
 …彼女も感じているようだ…
 …この時の訪れを…

 …それなのに…
 
 …何よあいつ…
 …何だっているのよ!
 …何嬉しそうにしてるのよ!
 部下の部下のそのまた部下のくせに!
 …あっ!ちょっと動揺してる!
 …いい気味だわ!
 
 …決めた…
 …あいつら全員連帯責任!
 …後でまとめておしおきしてやる…
 …念入りに…ね…

 …彼女はくすりと口唇を歪めた…

                             ―続く―

 ―あとがき―
 お久し振りですRINですm(_ _)m
 るりさん、遅くなって申し訳ありません<(_ _)>
 遅れてしまったと言うのに今回も短いです、済みません。
 何はともあれ『至宝』第三話ようやく書き上がりました。
 …そしてようやく!ようやく『あの御方』を書けました!
 さあこれからゼロスの不幸がっ!!
 …まあゼロスには可哀相だけど、これも運命と諦めて貰いましょう…どうせ魔族だし…(…何気に酷い…)
 
 それでは次回はもうちょっと早くUPしたいと思います…済みません<(_ _)>

 ―それではまたの機会に―RIN―