―ガウリイの爆弾発言を受けて一気に騒がしくなった物質世界面の様子を、精神世界面から見つめるゼロス…
 「…ふう…リナさんも大変ですね〜」
 …これからリナが質問責めにされるだろう事を想像して、そう呟き…
 …不意に…ある事に気付き沈黙する…
 質問責めされ、その中に迂闊に答える訳にはいかない内容があった場合…
 …そして実際既にこれまでの会話の中にも充分それがあったのだという事に思い出し…
 …結果この後リナがどうするのかという事に気付いて…
 …大きく嘆息を吐いた…


 
スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その1   


 「リナ!それ本当なの!?それにその様子じゃゼルガディスさんやシルフィールは知ってたの!?内緒にするなんて!正義じゃ無いわ!」
 ゼルガディスやシルフィールの言葉に、アメリアは更に身を乗り出す!
 「……魔王に関しては…以前少しは聞いてはいたが……それにしても……サイラーグのあの事件にも関わっていたとは…人間の娘よ…お前は本当に人間なのか?」
 真顔で…ミルガズィアはリナを真っ直ぐに見てそう言った…
 「どういう意味よ?」
 ミルガズィアの言葉にリナは憮然とした様子でそう返す…
 「そのままの意味だと思いますわよ、あなたあまりにも人間離れしていますもの」
 そんなリナに…呆れたようにメフィが言う。
 …しかしミルガズィアには、何か他に思う所があった様で…
 「……どうやら…お前には色々と聞いておいた方が良い事がある様だな…」
 …そう言った、その言葉は何処か重く…
 「……小父様?どういう事ですの?」
 メフィは訝しげにそう問い掛ける…
 「……………」
 …暫しの沈黙……
 「…悪いけど…今日はあんまりゆっくり話しとかしてる暇は無いのよ…長くなりそうだし…」
 (…何しろ姉ちゃんが…ウゥ〜…殆どはもう渡したとはいえ…まだ幾つか残ってるのよ〜なんとしても今日中に渡さないといけないやつが〜!!)
 「…だから…話しならいつでも出来るし…それに何より…まああたしじゃ無いとどうしてもダメって訳でも無いでしょうし…また今度にして欲しいんだけど」
 リナは何か言い難そうに…まるで何かに対する恐怖を必死で振り払おうとしているかのように…(事実その通りなのだが…)そう言った…
 「…まあ良かろう…しかしバレヌゥスのイベントとやらに関しては…」
 「…そうね〜でも実際あたしももう時間が無いし…ウーン…そうだ!取り敢えずゼルとミルガズィアさんでバレヌゥスの事はみんなに話しといてよ!じゃあお願い!納得したらそれ食べてね!絶対!イベントに関してはゼロスの奴がまだそのあたりにいるから!あいつから聞いてね!それじゃ!あたしは急ぐからっ!」
 頷いたミルガズィアの言葉に…しかしもう本当にのんびりイベントの説明をしている時間は無いと考え…またこれ以上余計な事を聞かれては困ると思い…リナは一気にそう言うと物凄い勢いで席を立ち、食堂から出て行った…

                                  ―続く―
 ―あとがき―
 皆様RINです、いつもこの様な駄文をお読み頂き嬉しく思っておりますv
 エート…今回リナが大急ぎで出ていきました…
 これにはいくらか意味があって…実はこの後の展開に結構関わってきます…
 …と言っても…ドキドキ!バレンタイン!=その1のエピソードが終わってからですが…
 …そしてその2以降については投稿するかどうかも怪しいです…(…だってバレンタインもうとっくに終わってるし…ホントはこんなに長く続く予定じゃ無かったし…)
 …でも…確実に書きますけど…
 
 えー…それでは次回は…リナがゼロスに何故チョコを渡したのか?それがちょっとだけ出て…そして謎が深まります…(ダメじゃん!)
 …真相についてはドキドキ!バレンタイン!の最終エピソード以降になります…多分…イエ…実は他の連載がちょっと関係あるので…その部分は…
 …と言うわけでこの話し…何気に他の連載とも設定共有してる部分があり(これまでにも何度か書いてますけど…)…結構伏線とか張ってますので…
 …取り敢えず一応はこの話だけでも大丈夫な様にするつもりはありますが…
 …それでも…もし謎が残ったらその伏線の部分だと思って下さい…
 …一応シリーズとしてまとめるつもりはありますが…

 では此処までお読み下さり有り難うございましたm(_ _)m
 それとL様は今回急なご用でお留守な様だったので、あとがき一人でやりました…

 …理由は…北の魔王があまりに哀れなので…ちょっと…(…何だか云ったも同然ですけど…)

 ―それではまたの機会に―RIN―