「…いいえ…信じて…信じ…ます…」
 僕の『言葉』にアレンくんは「いいえ」と首を振り…けれど言い淀む…

 ―『理由』は大体解ってるけど…

 ……キミは…自分に対して厳しすぎるよ…
 そう思い胸中でのみ嘆息を吐く。

 …でも…それでも…

 「…信じます」
 
 …キミはそう言った…

 …僕はそれが嬉しかった…


 
―『種』と『ノア』―
              ―21―
 


 「…なら…アレンくん…」
 
 ―「信じます」…そう答えた僕にコムイさんがそう言って…

 「…キミが『自分』を信じられないのなら…「『キミ』は『大丈夫』」だと『判断』した僕を『信じて』くれないかい?」
 にっこりと笑って続ける。

 「……コムイ…さん…」
 僕は言われた『言葉』に目を見開き呆然とする…
 …だって…そんな話になるなんて…
 そう思って唖然としていると…

 「…それともキミは…やっぱり僕じゃ頼りないかい?」
 そう言ったコムイさんは…にっこりと笑っていた筈なのに…いつの間にか困ったように笑って…
 「…僕の『判断』も…クロスの『判断』も…キミはやっぱり信じられないのかい?」
 そう続け…

 「そんなことっ…!…」
 言われた『言葉』に僕は弾かれる様に返し掛けて…そして言い淀む…

 …だって…僕は…さっきだって……

 …果たして『本当』に『そんなことない』と…『違う』と言える…その『資格』があるのかと…

 …僕は再び自問し…『自分』は『即座』に『否定出来なかったんだ』と言う事に気付き愕然として…そして思う。

 …やっぱり僕には…『信じてる』なんて言う『資格』は無いのではないかと…そう思った。

                                       ―続く―

 ―あとがき―
 どうも皆様RINです。
 …えー…もしかしたら4月中に終わらないかも知れません。
 …以前予定では4月中にはと書いたのですが…実は結構脱線して長引いてしまっているので…
 
 …と言っても『種』と『ノア』のエピソードはプロット予定分は後もうちょっとなので…もしかしたらギリギリ間に合うかなぁとも思っています…(脱線さえしなければ…)ならこんな『予防線』張ってる暇有ったらさっさと書けと皆様思われるでしょう。ええ私も思います(苦笑)

 兎に角そう言う訳なので間に合わなかったら済みません<(_ _)>
 
                             ―それではまたの機会に―RIN―