…雪の如く白き美しき子…

 …そは…『神』に愛されし…『天使』の子…


 
―天使の血を引く存在(もの)―
                   ―序―
 


 …昔々…ある所に一人の少年がいた…

 …少年には兄とも親友とも思う従兄弟がいた…

 …そしてこの従兄弟には双子の妹がいた…

 …兄もまた従兄弟を弟として愛し…

 …そして従兄弟と妹は…互いを伴侶として愛した…

 …兄に祝福され…結婚した二人は幸せだった…

 …だが…ある日…唐突に…その幸せは崩れた…

 …彼らの最愛の兄が何者かに殺されてしまったから…

 …『彼』はとても優しく美しく…

 …『神』に愛されていた…

 …皆が『彼』の『死』を哀しんだ…

 …そして『彼』の『死』により…『世界』から『調和』が失われ…

 …『世界』は『崩壊』に向けて…ゆっくりと…歩み始めた…
                                            



 ―天使の血を引く存在(もの)―
                 ―序章―
                        ―了―
  


 プロローグエピソード 

   ―『誕生(はじまり)』の『瞬間(とき)』― (序〜3〜以下続)    

   ―聖母の目覚め― (序〜4〜以下続)