「…さて…ところでナルト…それは兎も角…先生一つだけ気になる事があるんだが…」
 …今は亡き祖父の様だった『彼のヒト』に想いを馳せていた『ナルト』を現実に引き戻したのは、イルカのその言葉だった…


 
虎の穴―10―


 「あっ!なに?イルカ先生?」
 …少し慌てた様にうずまきは顔を上げた…
 …先程からの二人の遣り取りに…
 紅はフウと小さく息を吐き…
 ―……どうやら…やっぱり…うずまきはおまえの好きなうずまきの様だ……よかったな…ヒナタ………
 …自分の生徒を思った…

 「おまえがさっき言ってたことだよ!『本名』ってどう言うことだ?」
 「…ああ…そのこと…それは…俺はちょっと事情があって『本名』が名乗れなかったんだ」
 「事情?」
 「うずまき、その事情と言うのは、もしかして『いつき』家と関係があるのかい?」
 …以前に聞いた『或る話』を思い浮かべながら、紅はそう問い掛けた…

                                  ―続く― 
 ―あとがき―
 どうも、RINですm(_ _)m
 浜口篤子様こんにちはm(_ _)m
 (…同時UPになってしまいましたが、一応ご挨拶を…)
 9話のあとがきにも書きましたが、8話あとがきで予告した本編の内容はそのまま10話になってしまいました…
 …申し訳ありません<(_ _)>
 
 『いつき』家については次回以降で少しだけ触れることになると思います。
 (…重要な内容はココでは話さないので…)
 …でも意外な事実が少しだけ明かされます…

                      ―それではまたの機会に―RIN― 

 ―現在メールが書ける状況で無い為、未だメールでの発送は控えさせて頂いております<(_ _)>