……
 「…イルカ…センセイ…」
 …… 



 …でも…
 「…ありがとな…」
 …話してくれて…


 ナルトの金の髪に手を伸ばし…くしゃりといつもの様に撫でると…
 「…後で一楽行こうな」
 …笑ってイルカはそう言った…


 …いつもの様に…



 
虎の穴―9―



 …ああ…
 …なんで…
 「…イルカ…センセイ…」
 …ドウシテ…
 …このヒトは…
 「ん?なんだ?…ああ!いっとくが、お代わりはダメダからな!」
 …イツモ…
 …わかってくれるんだろう…
 「…有り難う…」
 …イツモ…
 …ホシイモノをくれるんだろう… 
 「……イルカ先生…偶にはさ、俺が奢るよ!」
 …ああ…こんな日が来るなんて思わなかった…
 「お!いいのか?でも悪いな」
 …『俺』が…こんな風に…イルカ先生と会話する日が来るなんて…
 「いいって!俺暗部で稼いでるからイルカ先生に1回や2回奢ったって全然平気だし!」
 「…ユイ…おまえが奢るだなんて珍しいな…」
 俺の言葉にアスマが驚いた様子で言葉を挟んできた。
 「…イルカ先生は特別…」
 …そう返すとアスマは「そうか」と言って、少し笑った…
 …その表情(かお)は…ちょっとだけ…じいちゃんに似てた…
 …『オレ』がイルカ先生に認められて、額当てを貰ったという報告をした時の…
 …じいちゃんに…


 「ズル…」
 シュ!
 俺は…なにか戯言を喚こうとしたバカを再度クナイを投げて黙らせ… 

 
 …そうして…もう一度…じいちゃんを想う…


 …アア…
 …じいちゃん…
 …『俺』…現在…物凄く…じいちゃんに会いたい…
 …会って…いっぱい話したい…
 
 …もう…無理だってわかっているけれど… 

                                  ―続く―
 ―あとがき―
 お久し振りです、RINですm(_ _)m
 遅くなってしまい申し訳ありません、浜口篤子様<(_ _)>

 今回は予定が大幅に狂ってしまい、本来冒頭部にあたる話が物凄く長くなってしまい、本文部にあたる話とのバランスがとれなくなってしまいそうになってしまったため、仕方なく本文部を次回に回しました…
 …と言うか、キリの良い所で切って、多少の手直しを加えたのを第10話にしたのですが…
 …ただそう言う関係で第10話はちょっと短いです…
 …まあ…そういうわけで…今回は第9話第10話同時UPと言うことになると思います。
 …少し短いですが、引き続き第10話をどうぞお読み下さい<(_ _)>

                       ―それではまたの機会に―RIN― 

 ―現在メールが書ける状況で無い為、未だメールでの発送は控えさせて頂いております<(_ _)>