…この声…ナルトとサクラ?…
…なんだか知らないけれど…
…相変わらず…
「…にぎやかだなー…」
…そう言ってお菓子を食べた…
虎の穴―29―
バタバタバタッ…バタン!
…凄まじい勢いでサクラが飛び込んできた…
…あまりのことに思わず柱の影に隠れてしまった…
…別に…隠れなくてもいいのに…
「リーさん!ネジさん!って!…いない…ナルトー!あんた…」
キョロキョロとサクラがあたりを見回す…
…どうやら…リーさんとネジさんを捜しているみたいだけど…
…あっ!サクラがナルトを締め上げてる…
…なんかこういうところ…シカマルとイノみたい…
…まあ…サクラはイノと仲良いし…ナルトもシカマルと仲良いからね…
…あんまり…関係ないかなー?
…まあ…いいか…
…そんなことを考えながら柱からチョットだけ顔を覗かせてお菓子を食べてたら…
「!あっ!サクラちゃん!チョウジ!チョウジがいるってば!」
…ナルトが僕を見つけたみたい…僕の方を指差してくる…
…それにサクラが反応して…
「えっ!?チョウジ!?ホント!?ああ!チョウジ!あんたいたの!?リーさんとネジさんは?知らない?」
サクラが凄い勢いで捲し立てる。
「サクラちゃん、チョウジがここにいるんなら、もしかしたらゲジマユとネジはまだかも知れないってばよ…」
「ナァルゥトォー!!あんたまぁた!いい加減なこと言うようならっ…」
「!ほっ!ほんとだってば!ばあちゃんが、なんかそんなふうな感じのことを言ってたってばよっ!!」
サクラの凄まじいばかりの剣幕にナルトは大慌てでそう言った…
…と丁度その時だった…
カチャリという音と共に扉が開き…
「…騒がしいと思ったら…ナルト…おまえか…」
「あっ!サクラさん!どうしたんですか?ナルトくんにご用ですか?」
ネジさんとリーさんが入って来た…
―続く―
―あとがき―
こんばんは、RINです。
『虎の穴』第29話書き上がりました。
浜口篤子様お元気でしょうか?なんとか書き上げましたのでどうぞお持ち下さい。
…当初はこんなに長くなる筈ではなかったこの話も早いもので次回で30話の大台に入ります、こうなったらいくとこまでとことん書いていこうと思います。
…果たして全何話になるのでしょうか?
…困ったことにRIN自身にも既に予想がつきません…
…まあ…兎に角最後まで頑張って書いていこうと思っております。
リクエストなのにこんなに長々と続けてしまい申し訳ありません。
それでは次回は…お待ちかねの全員集合です。それと書けるかどうかは解りませんがヒナタとイノの態度がちょっとだけ微妙に変化しています。
そのわけは本編とのリンク部分で触れられることとなると思います。
…実際その部分を書くまでにはもう少し間があると思いますが…
―それではまたの機会に―RIN―