…シカマルは走りながら考えていた…
『…うちはサスケが里を抜けた…』
『お前が優秀だと思う下忍を集めるだけ集めて里を出ろ!』
『…一人…私の推薦したい奴がいるんだが…』
…五代目火影に言われた事を…
『…下忍第七班の『うずまきナルト』だ…』
追跡任務―2―
…向かう先は五代目が推薦した者の家…
…同期で下忍となり、件の人物『うちはサスケ』のチームメイト『うずまきナルト』…
…確かにナルトはサスケと同じ七班だ…任務は『連れ戻すこと』だし、となればまずは説得って事だろうが…やっぱり同じ七班のサクラの説得も無駄だったっていう話だし…となれば説得は説得でも力ずく…めんどくせえが…手引きの奴らとサスケ自身と戦って説得って事になるな…それを考えれば…サスケと同じ班のナルトとサクラはそれでも一応オレよりはサスケに近い…そしてサクラに説得出来なかったって言うんなら、後はナルトだけって事になる…なるが…
―ナルト宅前…
…そうこう考えている内に着いたな…ナルトの家…
…だが…それでも…
…何で五代目はわざわざナルトのやつを推薦したんだ?
…確かにあいつもそこそこやるようになった…
…実際中忍選抜試験ではあの日向ネジにあいつは勝った…
…だがそれは純粋に戦闘に関して…実際本来なら今回みたいな任務はそれだけじゃあ駄目だ…
…本来なら中忍・上忍に任せられる任務…それを新米中忍でやる気無しのオレとオレが優秀だと思う下忍…そしてそこに敢えて火影が推薦したナルト…
…人選をオレに一任する様な指示を下しておいて、直ぐにナルトを推薦…
…しかも五代目は聞いた話じゃつい最近里に帰ってきたばかり…随分長いこと里に居なかったって話…つまり例の中忍選抜試験の時里には居なかったって事になる…(…勿論資料はとっくに見てるだろうが…だがそれにしても…)
…五代目のナルトへの評価の訳が分からない…まるで…ナルトを個人的に知ってる様な…オレらの知らないナルトを個人的に知っていて、そのナルトを信頼しているとか…まさかな…三代目ならともかく…帰ってきたばかりの五代目とナルトの奴に接点なんて…
…ん?
…そう言えば…初めて五代目と会った時…そう言えばナルトと一緒だった…
…『…あのえらそーな女誰だよ?』そう聞いたオレにナルトは『新しい火影だってばよ』って言ったんだった…
…あの時も何で?って思ったが…
…五代目が医療スペシャリストで、あの後サスケとカカシ上忍の治療をしたって言う話を聞いたから、その関係かとも思ったんだが…
…それにしてはやっぱり何か変だ…
…あの時ナルトと一緒にいた事と五代目がナルトを推薦した事…
…何か関係あるのか…?
―続く―
―あとがき―
皆様こんにちは、RINですm(_ _)m
えーと…今回はシカマルオンリーになってしまいました…
…ホントは冒頭でちょっとシカマルだしたら、後は全部『ツイナ』と綱手になる筈だったんですけど…何故か気が付けばこうなってました…(…多分私がシカマル好きだからでしょう…)
…というわけで今回本文部分に入れる筈だった『ツイナ』と綱手の会話は次回に持ち越しという事になると思います…スミマセン…
―それではまたの機会に―RIN―