…其処はノアの『家』の一室…

 …僕の目の前には…三つのベッド…

 向かって一番右がスキン、真ん中がジャスデロとデビット、そして左にティキ・ミックが眠っている…


 
運命の分岐(わかれみち)
           ―第2章―
              ―第4話―



 「……終わった…」
 …久し振りに立て続けに使ったその『力』は…それなりの負担になった…
 …元々…中国でアクマと戦ってから…ずっと戦いっぱなしだったこともあって…それなりに疲労は蓄積していた…そこに…大掛かりな『力』の使い方を連続でした…
 …その疲労がそれなりに堪っている…
 「お疲れさまーvねぇvアレンv終わったんなら遊ぼーv」
 へたり込んで壁にもたれている僕にロードが、そう言って抱き付く…
 …あの『巻き戻しの街』で会った時の様に…
 …但しその顔は満面の笑みを浮かべて、僕を見ている…
 「…ごめん…ロード疲れてるから、遊ぶのは後でいいかな?」
 …ああ…眠い…正直ホントに眠ってしまいたい…
 …でも…まだ…やることがある…
 …ロードがこんな言葉で騙されるとは思わない…でも…
 「…ふ〜ん…そっか…ネェアレン…『後で絶対』遊んでくれるんだよね?」
 …ロードは一瞬だけ不機嫌そうな目をして…そしてにっこり笑う…
 …これは…やっぱり…バレてるな…
 「…ええ…起きたら…『後で絶対』ロードと遊びます…約束しますから…」
 …そう言ってロードににっこりと笑いかけ…
 「…『約束』します…僕の可愛いお姫様」
 ロードを抱きしめる…
 「…フフv…じゃあいいやv…その代わり絶対だよー?あんまり遅いと起こしに行っちゃうよーv」
 そうにこにこしながら言うとロードは僕から離れ掛け…
 「あっ!忘れるトコだったーv」
 …そう言って…ロードは僕の頬に両手を添え…僕に口付けをした…
 「…えへへーvおやすみなさいのチューだよーv」
 そう言って嬉しそうに笑って、ロードはその部屋から出ていった…

                                            ―続く―