―『搭』の部分がダウンロードを終えようとしている…
…みんなはまだあそこにいるんだろうか…
…師匠は…分からなかった…だからきっと…『方舟』にはいない…
…ああ…あなたがいたら…少しは何か違っただろうか…
運命の分岐(わかれみち)
―第2章―
―第7話―
「崩壊がっ!またっ!」
始まった!そう誰かが言った…
「……アレンくん…」
リナリーは微かにそう呟きを零し…
「…行ってっ!チャオジーとラビはもう行ってっ!神田とクロウリーがっ!」
ラビとチャオジーを見てそう叫ぶ…
「…リナリー…俺も待つさ…さっきそう言った筈さよ?」
…そう言ってラビがにっこりと笑う。
「…でもっ!」
「…確かにユウとクロちゃんは気になるさ…」
反駁するリナリーにラビは頷いてそう言うと…
「だからチャオジーは行くさ」
…次いでチャオジーを見てそう言った…
「俺はっ…」
「チャオジー…こんな状況でユウとクロちゃんが心配さ…行って欲しいさ」
ラビはチャオジーの言葉を遮る様にそう言った…
「…っ…でも…」
…チャオジーはラビのその言葉に…しかしリナリーとラビを交互に見つつ…反駁する…
…そうして…その間にもドンドン崩壊は進む…
―続く―