―…もしかしたら…僕は…本当に…人間じゃないかも知れないけれど…―

 …少しまえから…僕の内にあった…恐れ…

 …でも…僕には…仲間(みんな)がいる…

 …そう思った…

 …だから構わないと…

 …でも…
 
 …ああ…

 …もう…僕は…みんなとは…いられない… 

 …いられるわけが…ない…


 
運命の分岐(わかれみち)
           ―序章―
              ―第4話―



 《…戻ってきなさイv『アレン』v》
 …伯爵…
 《…『そこ』にいても『クルシイ』だけですヨv》
 …それ…は…
 《…それとも…『アレン』…『そこ』にいて『ノア』と『我輩』と戦うつもりですカv》
 …あ…そ…れ…は…
 《…戻ってきなさイv『アレン』v戻ってくれば全てうまくいくのですヨv》
 …あ…ああ…
 《…サアv戻ってきテvそしてその『力』を…》
 …ぼ…く…は…
 《…『アレン』v…悩んでいる時間はありませんヨvいいんですカ?v…このままだと…まアv『アレン』は大丈夫でしょうがネェ?v》
 …あ…そうだ…このままだと…
 《…『アレン』v…サアv…》
 …『僕』の『力』…
 …この『イノセンス』を…『真実(ほんとう)』の『力』を『解放』すれば…
 …そうすれば…

 …でも…そうしたら…

 …みんなは…なんて思うだろう…

 …こわい…でも…でも…

 …みんなが死ぬのはもっと嫌だっ!!…

 …だから…

 …さよなら…みんな…もう…みんなとはいられない…

 …僕は…これから…

 …ずっと…忘れていた…

 …『ノア』の『力』を…使うから…

                                            ―続く―