「…私の後ろにいる4名…長身の二人をホハクとカコクと言う、この二人に2班と3班の事を任せている、そして残りの二人…この二人はハセキとコセイと言い主に私と行動を共にし連絡係を勤める覚えておいて欲しい…それでは、これからは三代目から任務拝命時に各自それぞれ指示されている班で動くように…散!!」
…ツイナの指示と共にその場に集まった忍達は、それぞれが瞬身の術で予め指示された通りに移動した…
…ツイナとツイナの部下であるハセキとコセイそしてカカシを除いて…
…ホハクとカコクも共に…
…自分達とカカシを除いて誰もいなくなった部屋…
…何やらずっと考え込んでいる様子のカカシ…
…その様子を見つめつつ…
…ツイナは考える…
…少しだけなら教えとこうかな?
…そう…少しだけ…ね…
クッと口唇を僅かに歪めツイナは背後に控えるハセキとコセイの二人に目配せすると、二人をともないカカシの方へと歩いて行った…一切の物音をたてずに…
…そうしてカカシの前まで行くと、気付いた様子もないカカシに向かって…
「はたけ上忍、どうかしたのか?」
…そう声を掛けた…
噂と事実と真実と―4―
「…お前…何時の間に…」
…オレにまるで気付かせずオレの前までやって来たその三人にオレは気付かれぬよう、微かに目を見張る…
「はたけ上忍、随分と考え込んでいた様だがどうかしたのか?」
…内心で愕然とするオレを余所にツイナがそう問い掛けてくる。
「…ぃ…いやぁ、なんと言うかね?…オレ…なんにも聞いて無いんだけど?」
オレは内心の驚愕を誤魔化すように、戯けて言う…
…出来る限りいつも通りの自分を意識して…
…そうでなければ…この妙に淡々としたこの『子供』の姿をした暗部に気圧されてしまいそうで…
…やっぱさ?実際どうなのか分かんないけど?それでも自分より年下かも知れないヤツに、気圧されるようじゃダメでしょ?元暗部の一員としちゃさ…まして相手はなんにもしてないんだし…
…そう思ってオレは気取られぬ様に僅かにだが意識して気を張った…
「…聞いてない?」
…マジで?
カカシの言葉に俺は僅かに眉を顰める…
「…そっ!聞いてないの!」
俺の言葉にカカシがいつも(…下忍の任務に遅刻してきた時…)と変わらぬ悪びれた様子もない呑気な態度であっさりと言う…
「…三代目から任務拝命時になんの指示も受けてないと?」
…マジで?…なにやってんだ?じいちゃん…
…でも…普通は…じいちゃんから指示が無かったら…
「…それで、はたけ上忍…あなたは『それ』についてなんの疑問も持たなかったのですか?」
…普通は聞く筈だ…上忍なら…
…まあ…カカシが普通かどうかは解らないが…
…でも…普段がどうでも…やっぱりカカシ(こいつ)だって上忍だし…な…
…まさか…いくらカカシ(こいつ)でも…暗部の任務でそんないい加減な…
…筈無いと…信じたいが…
…まさか…確認を取ってないなんて事ないよな?
「…ん?う〜ん…まあ一応変だなって思ったんで聞いてはみたんだけどね…」
オレは頬をかきながら、ツイナの問いに答える…
…その時の事を思い返しながら…
―続く―
―あとがき―
皆様どうもRINですm(_ _)m
長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>
随分久し振りになってしまいましたが…
…ようやく『噂と事実と真実と』第4話が書き上がりました。
今回はカカシとツイナ二人の一人称の交代形式で書きました。
そして今回、遂にオリキャラ4人の名前が出てきました!
…が彼等のこの名前もツイナ同様隠し名になります。
―それではまたの機会に―RIN―